患者と先生
投稿者:キミ・ナンヤネン (88)
短編
2024/02/02
01:47
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どうやら、兄が弟を半ば無理やり連れてきたと思われる。
お互いに一通りの挨拶を終え、私はカウンセリングを始めた。
なんでも、兄が言うには弟は宇宙空間にいつでも自由に行けるらしい。
もちろん弟は宇宙飛行士などでも何でもない、ただの学生なのだ。
普段着で宇宙に行くから、宇宙放射線の影響で頭が混乱しているという。
私は一通り相談を聞くと、どう返事をするかを考えあぐねていた。
「それは…どう…お答えしていいか…、申し訳ない、ちょっと失礼。」
私は気持ちを落ち着かせるためにトイレへと向かった。
部屋のドアを開けて廊下に出ると、そこには二人の警備員がいて、一人が私の後を付いてきた。
ただ、これは私がトイレに行く時はいつもの事だ。
この精神科では利用者さん、病院では患者さんと呼んでいるが、彼らがドクターや警備員が目を離した隙に何をしでかすかわからないから、警備員は私専属のボディーガードみたいなものだ。
用を済ませて部屋の前まで戻ると、ドア越しに兄弟の会話が聞こえてきた。
「…患者さんの相手をするのもなかなか大変だな。」
「そうですね、先生。」
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面白かった。続編、読みたいです。
「続編」ですか…。
私は自宅でコメント欄を読んでいたが、その続編のアイデアを考えあぐねていた。
私は気持ちを落ち着かせるためにトイレへと向かった。
ところが、後ろから誰かが後を付けてくることに気が付いた。
おかしい。
私は一人暮らしのはずだ。
作者より
気配とか、感じる方なんですか?怖いですね。
>気配とか、感じる方なんですか?怖いですね。
ただの「プチ続編」のつもりでした。特にそのような気配を感じる事はありません。
多分。
作者より
読みやすい。