理科室の人体模型 vs チーム悪ガキ
投稿者:kana (216)
ぐっち「でも学校が火事になっちゃうなぁ・・・」
「よし、今夜作戦会議を開こう」
ガリ・ぐっち「ラジャー」
ボクらは打倒人体模型のお化け退治のため、警察が引き上げた後に再び河川敷に集まった。
・・・・・・
翌日の放課後、ボクらは作戦を決行した。
体育館奥に道具室があり、そのロッカーに緊急用の担架があるのを知っていた。
人形を運ぶのにちょうど良い。
ボクらは担架を拝借して、二階の理科室に向かった。
誰にもバレずに理科室までやって来た。例のいまいましい人体模型が
何食わぬ顔で理科室の隅に立っている。
近づいてみると、人形は台に固定されていた。
「夜になると歩き回るくせに、こんな台なんて見せかけじゃん!」
案の定、台と人形を止めていたネジは人の手で簡単に回してはずすことができた。
ガリ「それにしても、なんか臭いね」
ぐっち「そう言えば・・・おえっ」
「人形だ・・・人形が臭いんだ・・・」
ボクはスポーツバックから、シーツを取り出した。家から1枚拝借してきたのだ。
3人でこの生臭い人形をシーツでくるむ。なんたってこいつの不気味な姿はよく目立つ。
シーツでくるんで少しでも目立たなくしたい。
シーツでくるんだおかげで生臭さも少し落ち着いた。
次いでこれを担架に寝かせて固定した。
あとはもう、急いでこれを外に運び出すだけだ。
ボクとぐっちとで担架の前と後ろを持ち、ガリはボクらの前を偵察役として先に走ってもらい、先生などの障害がいないか確認してもらいながら水先案内人をしてもらった。
いい調子だ。ボクらは担架を運ぶのが難しい階段も難なくこなし、そのまま外へ出た。
生徒の何人かはボクらを見つけて笑っているが、それはいつもの事で慣れっこだ。
「それにしても、けっこう重いな・・・人形なのに」
その時、後ろのぐっちが叫んだ。
「おいぃぃ・・・血が・・・血が滲んできた!!」
ちょっと振り返ってみると、人形をくるんだ真っ白なシーツに、だんだん血がにじんできていた・・・。ボクらは恐ろしくなったがガマンして走り続けた。
なかなか良作
面白かった
思い切った、振り切った作品だね
怪談ながらも、少年たちによる見捨てた友のための怪物への復讐劇、少年たちが知恵を絞り怪物を倒す冒険劇、である。
少年漫画的な爽快感がある。
面白かったです!見事に騙されました。おっさんいい人だったなぁ。
学校の七不思議を解決(破壊?)していく冒険活劇も期待できますね!
どこへ行こうと言うのかねがムスカで草