ネットでやり方覚えて。
大変だったのは川野さんの髪の毛を手に入れるところくらいですかね。
僕の髪の毛と彼女の髪の毛を結んで、
糸の代わりに針に通して、
黒い紙を刺し貫いて、
そのまま枕に突き刺して。
――くらやみ様、くらやみ様、
――満たしてください、満たしてください、
――捧げます、捧げます、
――くらやみ様、くらやみ様、
――満たして、満たして、満たして、ミタシテ、満たして、満たして、満たして、満たして、
――捧げます、捧げます、捧げます、捧げます、捧げます、ササゲマス、捧げます、捧げます、
――くらやみ様、くらやみ様、くらやみ様、くらやみ様、くらやみ様、クラヤミサマ、くらやみ様、
……
……
……
気づくと、僕は真っ白な部屋の中にいました。
壁も、床も、天井も、一面真っ白です。
それほど広くはありません。
目の前に、ドアがありました。
そこだけ、白い部屋の中で浮いてます。
木製のドアです。
気になって、ドアを開けてみました。
ドアの向こうも真っ白な部屋でした。
壁も、床も、天井も、一面真っ白です。
その部屋に、女の子がひとり立っていました。
僕に背を向けています。
でも、すぐに分かりました。
川野麻衣さんです。
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