会社関係の知人から聞いた話ですが、その知人に成り代わって書きます。
(ですので、文中の「自分」がその知人です)
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自分(28才、女性)は、自宅で猫を飼っている。
猫好きの人の知り合いも自然と増えていく。
そんな人の一人に猫の譲渡会で出会った知合Aさん(30才、女性)がいる。
Aさんは単に猫がかわいくて好き、というわけではなく、猫の原種や人類との関係の歴史、病気への対処、ネコかわいがりにならない人間との関係づくりなど、猫についていろいろな面から理解をしていた。
なので教えてもらったことがたくさんある。
Aさんは、自分と同じ市内に住んでいるため、たまに会って話をすることもある。
4ヶ月程前、猫カフェで一緒にお茶をし、約2ヶ月後の譲渡会で会う約束をしてわかれた。
譲渡会の何日か前にLINEで、譲渡会への参加を再確認したが、既読にもならず、当日もAさんは会場に現れなかった。
その後さらにLINEをしても返信はなく、やはり既読にもならなかった。
コロナにでもかかって寝込んでるのかな、にしては長いなと思った。
でも、もし何かで寝込んでたりするならしつこくLINEをするのも迷惑だろうと、そっとしておいた。
しかし、譲渡会から2週間経っても譲渡会前に送ったLINEさえまだ既読にならないので、LINEではなく電話をしてみた。
するとあっさりつながり、次の日曜日に会う約束をした。
病気だったわけではないということで、とりあえずは良かったのだが、ちょっとモヤッとしたのは、何となくAさんがよそよそしい感じがしたのと、前回行った猫カフェは敬遠したいと言われたことだった。
そんなモヤモヤを感じつつ、約束の日曜日にファミレスで落ちあった。
それぞれランチを注文し、しばらくは天気の話やら、世間を騒がせている某芸能事務所の話などをしていた。
会話が途切れてちょっと間ができた後、思いもよらないことをAさんが話し始めた。
「うちの猫、保健所に連れて行こうかと思うんだけど」
一瞬何を言っているのか分からなかった。
こんなに猫に詳しく、自分にとっては言わば猫の先生であるAさんの言葉とは思えなかった。
理由を尋ねないわけにはいかなかった。そんなことをされたら、猫もかわいそうだし、自分のネコライフも変わってしまう。
Aさんは、猫が恐ろしくなったから、と言った。
噛み付かれでもしたのか、と思ったがそうではなかった。
譲渡会の3週間くらい前、Aさん宅の黒い猫(仮名クロ)が、突然、Aさんのお母さんの膝に乗るようになったのだという。
普通に考えたらうらやましい。
Aさんの膝には乗って来ないで、例えだっこして膝に乗せたとしても、すぐに降りてしまったそうだ。
(猫を飼ったことがある方はお分かりだろうが、人懐っこくてすぐに膝に乗ろうとする猫もいれば、ほとんど懐かないような猫もいる。)
クロは懐かないタイプで、成猫を譲り受け8年間飼っていたが、膝に乗るなんてことはなかったという。
クロは人間で言えば80才を過ぎていて、母の膝に乗り始めた時も、もう年だから人恋しくなったのかな、とAさんは思ったという。
Aさんのお母さんは、「多分もうタヒんじゃうんだよ、だから一番世話になった人にこうやってお礼を言ってるんだね、きっと」と言ったらしい。
Aさんはなんてこと言うんだ、とちょっと腹を立てたが、まぁクロの年齢を考えたらあり得ない話ではないな、とも思ったという。
偶然かもしれないですし、大切に飼われていたのなら呪う訳はないでしょう。
亡くなられた方が、病気、事故であっても警告してくれたとは考えられないでしょうか?
寝るときねこ腹に乗ってくるんだけど、、、
まぁ大丈夫だよな
はは
気に、、、