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妖怪・風習・伝奇

バクシマさんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

あの爺さんに 柴刈りを
長編 2023/10/15 19:13 8,259view
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五月五日 (端午の節句)
とある人の往来のある街道の茶店で、一人の侍が団子を食べていた。
その顔はどこか犬を思わせるものだった。
そこに、近くに住む子供が寄ってきた。
「お侍さん、旅をしているんでしょう なにか御伽噺を聞かせてよ」
侍は、にこりと子供に笑いかけた。
「そうじゃなあ それでは拙者のとっておきの話をしてやろう」

子供は目をきらきらと輝かせる

えー、ごほん!

 むかしむかし あるところに おじいさんとおばあさんがおりました
ある日 おじいさんは山に柴刈りに おばあさんは川に洗濯に行きました

 そして侍は ひと呼吸をおいてから 優しげな眼差しで天を見つめ
 
 おばあさんが川で洗濯をしていると 大きな桃が どんぶらこ どんぶらこ と流れてきたそうな……

4/4
コメント(10)
  • (筆者)後日投稿予定であるエセの前日譚です。

    2023/10/15/19:15
  • もうタイトルが最高にイイ!!

    2023/10/15/19:15
  • kamaです。いいですね~これ。新解釈!
    好きです。

    2023/10/15/19:27
  • (筆者)もとい、エセ怪談の前日譚です。

    2023/10/15/19:27
  • すばらしい

    2023/10/16/10:26
  • 解釈が新しい訳ではない

    2023/10/19/08:34
  • すごく面白かったです。
    まだこの話だけしか読んでいませんが、
    でも、バクシマさんは小説を書く才能があると思いました。

    2023/10/23/01:35
  • (筆者)皆さん嬉しいコメントありがとうございます。励みになります。

    2023/10/24/18:33
  • 久しぶりに痺れました、あっぱれ!!

    2023/11/09/23:53
  • いい

    2023/11/24/09:58

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