あの爺さんに 柴刈りを
投稿者:バクシマ (40)
長編
2023/10/15
19:13
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五月五日 (端午の節句)
とある人の往来のある街道の茶店で、一人の侍が団子を食べていた。
その顔はどこか犬を思わせるものだった。
そこに、近くに住む子供が寄ってきた。
「お侍さん、旅をしているんでしょう なにか御伽噺を聞かせてよ」
侍は、にこりと子供に笑いかけた。
「そうじゃなあ それでは拙者のとっておきの話をしてやろう」
子供は目をきらきらと輝かせる
えー、ごほん!
むかしむかし あるところに おじいさんとおばあさんがおりました
ある日 おじいさんは山に柴刈りに おばあさんは川に洗濯に行きました
そして侍は ひと呼吸をおいてから 優しげな眼差しで天を見つめ
おばあさんが川で洗濯をしていると 大きな桃が どんぶらこ どんぶらこ と流れてきたそうな……
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(筆者)後日投稿予定であるエセの前日譚です。
もうタイトルが最高にイイ!!
kamaです。いいですね~これ。新解釈!
好きです。
(筆者)もとい、エセ怪談の前日譚です。
すばらしい
解釈が新しい訳ではない
すごく面白かったです。
まだこの話だけしか読んでいませんが、
でも、バクシマさんは小説を書く才能があると思いました。
(筆者)皆さん嬉しいコメントありがとうございます。励みになります。
久しぶりに痺れました、あっぱれ!!
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