らむねのおじさん
投稿者:rark (32)
「らむねのおじさん」
もう十年以上前の話になります。
当時、僕はまだ小さく、4歳〜5歳くらい。まだ暑く、真昼間から遊んでいた記憶があるので、夏休みくらいだとは思います。
確か…5人くらいだったかな?そのくらいの人数で遊んでいたと思います。
しかし、当時はまだ小さかった物ですから、住宅地内でしか遊ぶことは許されず、同じ地域に住んでいる人と、住宅地内の公園で遊ぶことがほとんどだったんですね。
そんなある日、いつも通り公園にいると、一人の中年の男が話しかけてきたんですね。
「君たち。ラムネは好き?」
それがその男の第一声でした。そして男は、カバンの中から、カラフルなラムネが入っている袋を取り出します。「あげる」と言うことなのでしょう。一緒に遊んでいたAとCはすぐに喜んで、ラムネを貰っていたのですが、僕を含めBと Dの3人は、親に、
「知らない人からものをもらったり、貰ったものを食べてはいけない。」
と、いい聞かされているので、ラムネは貰わなかったんです。
中年の男は、
「なんだ。いらないのか…」
と、残念そうな顔をして、AとCに
「ラムネが欲しくなったらまたここにおいで。」
と言い残し、去っていきました。
それからその中年の男は、2日に一回の頻度で来てだのが、週に一回とだんだんと頻度が少なくなって行ったんです。
しかし、AとCは、僕らがいない時でも、公園に行く。なんてことが多くなっているような気は、薄々感じていたんです。そんなにラムネが欲しいのか?流石に疑問に思った僕はAに尋ねてみたのですが、
「ん?あのラムネ。すごくおいしいんだよ?」
という答えしか返ってきませんでした。それどころか、僕は一度だけ親のいいつけを破ってしまい、Aからラムネを一粒だけ貰って、食べてしまったんです。
しかし、そのラムネは「妙に甘いラムネ。」というか、何かの味を隠すための甘味というか。とにかく、僕の口には合わず、それ以降ラムネを貰うなんてことは無かったんです。
ラムネを配るおじさんが現れて、二週間が経った頃、その日も、いつもの5人で遊んでいたのですが、僕が、不法投棄のトラロープを持ち上げた瞬間、Aがいきなり泣き叫び出したんです。
僕「A?どしたん?」
A「蛇!!その蛇どっかやって‼︎」
B「はぁ?これロープだし。」
D「ビビリすぎだってw」
しかしAは頭を抱えて怯えるように泣いています。流石に気が引けた僕らは、Aに謝り、僕はトラロープを元に戻します。
その日の夜、僕は夕方に解散した後、リビングでテレビを見ていたんです。当時は七時からド◯えもん。があったので、それを楽しみに、NHKの子供向け番組を眺めていると、母親が電話を持ったまま走ってきます。
麻薬か
😱
消息不明のお二人が気になりすぎます
なんで一粒貰って舐めたのに、嘘ついたのヽ(`Д´)ノ。