【悲報】町中華、閉店のお知らせ
投稿者:kana (210)
短編
2023/10/02
00:07
5,398view
「だからね、みなさん。よかったらコイツにも拍手してやってください。今日までお疲れさんでした・・・。本当にありがとうございました」そう言って店主は頭を下げた。
瞬間、盛大な拍手。女子社員の中には目を真っ赤にしてボロボロと泣いている子もいた。
部長もメガネをはずして男泣きしている。
ボクらは最後、みんな一人ひとり店主のオヤジに挨拶をして店を出た。
ボクは心の中で店主に謝罪していた。
(奥さんの書き残した自筆の『お品書き』をボクは安易に作り直しませんかなんて言っちゃって・・・ホントバカだな・・・ごめんよ、おやっさん)
あのお品書きこそ、店主を長年頑張らせていた正体だった。
消費税が上がろうが物価が上がろうが、儲け度外視で美味しい料理を作っていたのは、奥さんと一緒に作ったメニューを守りたかったからかもしれない。
ボクは駅までの帰り道、上を向いて歩いた。
澄んだ夜空にオリオン座が瞬いていた。
前のページ
2/2
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 26票
kamaです。連投みたいになってほんとスイマセン。
自分にとって記念すべき第100話目は、この「町中華、閉店のおしらせ」とさせていただきました。
せっかくの100話目なのに、画像添付失敗しましたw
あと、かなりあキッズ様がタイトルに【朗報】を出されてたので、その流れに乗ってボクは【悲報】とさせていただきました。ごめんなさい~! 迷惑だったらはずしますんで言ってください~。
あ~~奇々怪々さんで、100話も書けてうれしいです~~~~!!
100話おめでとうございます。
そしてありがとうございます。
今回は、怖い話しでは無かったけれどとても素敵な話でしたね。
途中でどんでん返しがあるのかと思って、ビクビクしながら読みました
最後まで良い話、これはこれで良かったです
100話おめでとうございます
腕上がってますよ。 真美
100話おめでとうございます~!地方在住ですが、大手チェーン店ばかりが増える一方、個人店が減っています。
kamaです。コメントありがとうございます。
↑個人店が減るのは寂しいもんです。これからインボイス制度でなおさら個人減るかもですね。
↑2真美たんありがとう~本当?腕あがってんの~?
↑3アレですね「絶対なんか来る絶対なんか来る絶対なんか来る・・・来ないんかーい!!」ってやつ。個人的には好きですw まぁ実話なのでご勘弁。
↑4いつもご覧いただきありがとうございます。おかげで100話まで来ました。これからもよろしくです。
怖くないとわかったところで、今夜はじっくりと大人の怪談ってことで、ゆっくり読んでくださいませ。
kamaです。
もう1日たってからなんなんですが、最後の一文をちょっとだけ修正しました。
「澄んだ夜空にオリオン座が輝いていた」→「澄んだ夜空にオリオン座が瞬いていた」に変更しました。理由としては「輝いていた」の終わり方は以前「よりこちゃん」のお話のラストで使ったことがあるのと、最後は主人公が上を向いて歩いてたわけで、それはつまり涙がこぼれないようにという意味ですから、その瞳で見た星は輝くよりも瞬くの方がお似合いだと思ったからです。というわけでラストちょっとだけ修正しました。
100話おめでとうございます!
kamaさんのお話、毎回楽しみにしています。怖い話ばかりじゃなく感動もあったりですごく好きです。
これからもたくさん読ませてくださいね!
100話記念カキコ
↑kamaです。なつかしいですね、それ。
↑2嬉しいコメントありがとうございます。それだけでご飯5杯は食えます。
どうすんねん、中華食べたくなったじゃないか!
とても良い話でした。
百一話目楽しみにしてます
↑kamaです。コメントありがとうございます。今晩は中華にしますか?
ボクは初めての中華店に行ったら、だいたい天津飯を頼みます。天津飯はご飯や卵の使い方はもちろん、あんかけが醤油ベースかトマトベースかで大きく分かれるので、好きな味かどうかよくわかります。ていうか天津飯が好きなだけかもですねー。次もまたお楽しみにー。
100話おめでとうございます。ホッコリしました。
↑kamaです。読んでいただきありがとうございます。たまにはいいですよね、ホッコリも。
大変ええ話でした。次は200話を目指して下さい。