ストーカー

〜もしかしてさ、これって……〜

……

【最終章 点と点】
金縛りから解放されたのは深夜0時半。
投稿された時間も深夜0時半。
バーで言われた「おばあちゃんじゃない人が乗っているのかもよ」という一言。
忙しくて知らんぷりしていた体の不調。

一つ一つの出来事が全て線で繋がった。

この数週間……いや、数日に起こった出来事は彼女の、生霊……？？？

もしかしたら偶然かもしれない。
けれどここまでの出来事が全て偶然だとも思えない。

彼女は投稿している最中に生霊となって、
私のもとに飛んできてた……？

もしかしたら、不調は彼女からの念……？

起こったことは全て現実？夢？？

彼女が今どこで何をしているのかは分からない。

私はそれ以来霊障は起きていないし、怖い思いもしていない。引っかかるのが、彼女は同性である私に何故ここまで執着していたのか。もし、彼女から来たメッセージに返信をしていたらどんな結末になっていたのだろうか。

SNSの誹謗中傷で亡くなった芸能人のニュースを聞いてふと思い出した話でした。

【あとがき】
彼女の件はその後、知り合いの弁護士や臨床心理士、共通の友人の意見も借りて、「相手にしない」と言う形で幕を下ろしました。
彼女からは私自身のマイノリティ的な内容の投稿もされ、今でも思い出すだけで時々苦しくなる時があります。
「リベンジポルノと同じ原理よ」と臨床心理士の先生に言われとても腑に落ちました。
友達だろうが恋人だろうが付き合う人間はきちんと選ばなければいけないということを体を張って経験できた今回の事件でした。