生霊の仕業
投稿者:さぶちゃん (2)
人生3度目の霊体験の話。
10月に入り肩こりや首こりが酷く頭痛までしていた。いわゆるプチ不調と言うやつだ。
フリーランスとして仕事していた事もあり、とにかく毎日毎日仕事に追われていた。
しかし仕事も日常もとても楽しく充実していた。
「ちょっと疲れがでたのかな。」
あまり気に止めてはいなかったが少し仕事の量も減らし、夜は早めに帰宅するように心がけていた。
なんとなく眠れない。なんとなく体が痛い。
そんな日が続いていた時、友人にプチ不調が続いていることを打ち明けたら「それ生霊じゃない?お祓い行きなよ笑」と冗談めいて言われた。
怖い話やオカルト好きな私にとっては「そうだよねー!!」と笑っていたがなんとなくそんな気はしていた。
不調は半月くらい続き、ある日の夜。ベッドに入りウトウトしていた所、急に心臓が苦しくなった。首を締められているような感覚に陥り慌てて飛び起きた。
落ち着いたタイミングでスマホを見ると正確には覚えていないが深夜12時半〜1時前だった気がする。
そう言えば亡くなった祖母が眠れない時はアイスノンを使うといいと言っていたことを思い出し、保冷剤をアイスノン代わりにし、その晩は眠ることが出来た。
次の日の朝7時頃、スマホの不愉快なアラームと共に一通のメッセージが入っていた。
1年以上会っていない友人からのメッセージと共にSNSのスクリーンショットが添付されていた。
「久しぶり!これ、あなたの写真拡散されてるんだけど…」
仕事柄SNSはトラブルの元だと思っているため、アカウントすら持っていない私はそこで驚きの事実を知った。
なんと私のプライベートな写真がばら撒かれ、かなりの数拡散されていた。
寝起きのまだ起きていない頭をフル回転させ、私は急遽仕事の休みを取りすぐさま警察に行った。
送られてきたスクリーンショットを見て犯人はすぐに分かった。10年来の友人だった。
なぜかと言うと、彼女と遊びに行った時に彼女が撮った私の写真がばらまかれていたからだ。
そう言えば彼女はその数日前に「なんか悪いことしちゃったかな?また仲良くしたいです」と私に急にメッセージを送ってきた。いきなりどうしたのだろう。と思ったが、そのメッセージに返信をする事は無かった。
私の引越しと仕事が忙しくなったことをきっかけに彼女とは半年近く疎遠になっていた。
また、彼女は精神的にも不安定だった為少し距離を置いていた。
ふと投稿時間を見ると深夜0時半。
私が首を締められているような感覚に陥った時間帯だ。
まさかと思ったが単なる偶然では無いような気がして怖くなった。
警察から帰宅し、別の相談機関へ行き、巻き込んでしまった友人たちには謝罪をし、とにかくヘトヘトだった。
その日はお酒を飲んでいないのにお酒を飲んだ時のようなふわふわした感覚が1日中続いていた。
友人たちは「私たちはいいから自分の心配しなさい」と笑っていた。
「ちょっと怖いから当分実家にいるわ」
生霊は幽霊よりも厄介
読みやすい。実話ですか?良い生き霊なら問題ないのですが。