頭痛はとっくによくなっています。
もういいんです。
『あのう、看護師さん。もう痛くなくなりました、有難うございます』
やんわりと、拒否したつもりでした。
看護師さんはにこにこと微笑むばかり。
『…もう、構いません。素敵な音色を有難うございました』
にこにこ。
『夜も遅くなりました、消灯をしに来てくださったんですよね?』
にこにこ。
『他の病室の方もお眠りになる頃でしょう』
にこにこ。
『ですからあの』
にたにた。
「〇〇さん、消灯の時間ですよ。お歌も、
もうお止めになって、休んでくださいね」
開いた病室の扉のところには、
昼間私に激痛の点滴をしてくださった看護師さんがいらっしゃいました。
オルゴールの看護師さんはいませんでした。
ぞっとして、点滴の看護師さんを呼び止め、
私は何をしていたのかと聞いたら
「楽しそうに歌ってたじゃないの。
だいぶ小さめの声だったけど、
上手だったわ、声色が可愛くって!
そうまるで、
オルゴールみたいな!
あれはなんていう曲なの?」
私はその後自分がどうしたか、よくわかりません。
朝になってようやく息ができたような…
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 25票
最後くねくねみたいに終わってる
(^^)
月子さんって、ヤミツキテレビの朗読担当の月子さんですか?
いいえ違います。
私はただの怪談好きの学生でございます。
この度は閲覧頂き、まことに有難うございました。
奇々怪々見に来たら「オルゴールぐるぐる」と「海藻ぴろぴろ」と「ごぼるるるる」が並んでて、なんか擬音タイトルが流行ってんのかな?と思った
私も投稿後に気付きました…
擬音の流行り、なんだか可愛らしいですねえ
眼球ぺろぺろって怪談作ってください
体調が良い時でも構いませんから暇みて「魔笛」である理由を投稿お願いします。