こっくりさん見物
投稿者:白と黒の旅人 (33)
さすがに17人もいるならそれこそ私が一人ぐらい見てそうなものだが。それに恐らく「取り憑く」と「守護霊による守護」は多分別。となるとDには本当に17人憑いていることになるのだろうか。
B「そろそろ指が……」
D「さすがに、そろそろ終わろう。」
5人「こっくりさんこっくりさんどうぞ鳥居にお戻りください。」
5人がこっくりさんを終わらせるために声を揃えてきまり文句を言った。
こっくりさん「いや」
こっくりさんは確かに過去、質問に答える為ではなく自分の意思を伝えるためにコインを動かした例はあるのだそう。
ただ、明確に「いや」と答えられるとさすがにちょっとしたパニックになる。
B「なんで?どうして?」
A「なぁ、これに関しては誰か動かしてんじゃねぇの?」
E「さすがに動かそうとしたらバレるでしょ。」
何はともあれこっくりさんに帰って貰えない状況。
この時には私はスマホで実際にこっくりさんが帰ってくれない時の対処法を調べたりした。調べても大概は「帰ってくれるまで鳥居の方に戻って貰うよう頼む」ぐらいしか書いていない。
O「とりあえず、もう1回試してみたら?」
5人「こっくりさんこっくりさんどうぞ鳥居にお戻りください。」
こっくりさん「いや」
変わらず「いや」と返って来るばかり。
この時点でこっくりさん開始10分を過ぎており、流石に5人の指も限界。
こっくりさんチームの異変に気づいたのか黒魔術チームの3人もこっくりさんを見守っている。
こうなってはもうヤケクソってレベル。とりあえず買っておいた油揚げとついでに翌日食べる予定だった某きつねとたぬきのカップ麺を載せた机をズルズル引っ張って鳥居の書いてある方向に移動させた。
O「たぶん狐か狸なんでしょ?こっくりさんって。ならお礼としてこれあげるからって伝えてみたら?」
D「いや、でもこっくりさん油揚げとか天ぷら蕎麦そんなに好きじゃないかもしれないし…。」
A「ならこっくりさんさんに聞けばいいんじゃね?」
C「それはルールとしてダメ。こっくりさん自身の事は聞いちゃいけない。ギリギリ性別がOKかもと言われている程度だし。」
E「でも、こうしててもいつか誰かの指が離れるよ?それこそ危険なんじゃない?」
降霊術の中止は確かに危険。でも、降霊術のタブーも危険。
タブーかつ危険を取るかタブーにワンチャンスをかけるかと言った雰囲気の中
黒魔術チームの1人「私らもこっくりさんに参加すればいいんでね?」
意外なところからの提案。
確かにこっくりさんへの途中参加については聞いたことは無い。でも、基本的こういうものは参加者と呼ばれた霊との関係な気もする。
興味が少しあるけど、もし帰ってくれなかったらと思うと怖くてできません。
小、中の頃何度か経験した事がありますが、10円玉は誰かの意思で動かしているのでは?と思わずにはいられないです。