【四つ葉のクローバー事件】-女子高生 朽屋瑠子-
投稿者:kana (210)
「・・・うぅ・・んん・・・」神永 澪が今の騒ぎで目を覚ましたようだ。
・・・・・・
ルーカ神父はこれまでの状況を説明しつつ、神永 澪にいくつか質問をした。
「で、キミはここでその悪魔を呼び出し、その麻生 数馬という少年を殺すようお願いしていたと?」
「ハイ。こうするしかないと思って・・・。でも悪魔に断られました」
「ふむ。教会内で悪魔を呼び出すとは、キミも大胆なことをしでかす子だね」
「ごめんなさい。・・・神父様、私は罰せられるのでしょうか?」
「そうだな、いろいろ罪はありそうだが、我々に協力するのなら不問にしよう」
「本当ですか?」
「我々は、その死神使いの少年を追っている。麻生数馬の事をもう少し詳しく教えてくれまいか?」
「神父様が数馬を殺してくれるのですか?」
「いいや、私たちは人殺しではない。できれば数馬クンも救いたいのだ」
「わかりました」
「あと、キミの体内に巣食う悪魔の除去をする話だが・・・」
「その・・・朽屋先輩と・・・キス・・・とか(///▽///)」
「グヌヌ( `ー´)ノ((((oノ´3`)ノ ミオシャン」
「まぁ、10年近くも一緒にいた悪魔だ。なにも今日・明日と慌てることもあるまい。
心の準備が出来たら来てくれたまえ」
「わかりました」
「体育館の裏とかで、どうかな(*´з`)」
「瑠子ちゃんんんんんん!!」
「・・・それはさておき、数馬君のことをもう少し聞かせてもらえるかな?」
「・・・あの、神父様・・・朽屋先輩と貴澄先輩はどうしてここに・・・」
「あぁ、そうだな。詳しい事情は話せないが、彼女たちは優秀な能力をもっていて、
当面、私の助手として働いてもらっているのだ。もちろん、話しずらいのなら二人には退席していてもらうよ」
頼子が朽屋の首根っこをつかまえながら・・・
「その方がよさそうです。私たちは一旦下がります。・・・それじゃまたね、神永さん」
朽屋を連行して執務室を出ていく頼子。
kamaです。
朽屋瑠子シリーズも今作で6作目です。過去作品も読まれますと世界観が広がってより楽しめると思います。
また、今回のお話は以前投稿いたしました「四つ葉のクローバー」と「さようなら」そして「さようなら~その後~」というお話の解決編ともいえる内容となっていますので、合わせて読まれると楽しさも倍増かと思います。よろしくお願いします。
kamaです。
これはあくまでも個人的になのですが、今回これを書くときに・・・
朽屋瑠子=アンジュ・カトリーナ
貴澄頼子=リゼ・ヘルエスタ
神永澪=山黒音玄
四つ葉のクローバーの悪魔=ピーナッツくん
の声を当てながら書いていました。みなさんなら、どんな声をあてますか?
思わぬ展開で数馬君に憑いていた死神が違っていたなんて@_@このシリーズが実写版になったら観たい!瑠子シリーズのファンです。
↑kamaです。さっそくありがとうございます。13ページもある長編読んでくれてありがたいです。
そうですね~実写化とかあったらおもしろそうですね。漫画化やアニメでもいいですね。
どなたか奇特な同人作家の方がいたら、いかがですか?
kamaです。いくつかの誤字脱字、てにおはの修正をして、少し読みやすくいたしました。
よろしくお願いします。
Kama先生、久しぶりの新作ありがとうございます。以前から思っていたのですが本当はプロの作家でしょうか?
↑kamaです。楽しんでいただいてありがとうございます。ボクの素性は内緒にしておきます。読者の夢を壊さないのが作家たるもの・・・(てことは身バレしたら夢を壊す人なんだな)辞めておこう。
kamaです。
実はこの裏で暗躍している組織について「名前はないの?」という質問をいただいています。
ここでは封魔部隊といったり、単に組織といったり、あるいは朽屋が「お掃除部隊」と呼ぶこともありますが、設定上は名前はあります。
ただ、この組織は平安時代から陰陽師の集まりで構成された部隊であり、禁裏を魔物から守るのが主任務ということで、名前を名乗るといろいろ各方面に問題がありそうなので、物語上、名乗るのを自重しております。
「イギリス・チャーチル国王の載冠式に黒ずくめの死神が映る」
なんてニュースが流れてきました。
・・・まさかねぇ・・・。