高知県西部と愛媛県南部の県境には川が流れていて、市と町を結ぶ国道の橋が架かっています。
愛媛県南部の祖父母の家に良く泊まりに行っていた私は、目の前を流れる川を遊び場として良く使っていて、橋桁の辺りでもよく泳いだり釣りをしたりしていましたが、小学校になったばかりの頃、叔母からその辺りに河童が出たと言う話を聞かされました。
その河童は非常に凶暴で昔、高知西部の私も通っていた小学校の女子生徒が泳いでいた時に襲われ、その生徒は脚に大怪我を負ってしまったとの事でした。
しかも、話はそこで終わらず、怪我から回復した生徒が家族に連れられてまた同じ所で泳いでいると、再び河童に襲われ、川面に彼女の皮膚だけが浮かんでいた、と言う子供心にもハッキリと覚えているショッキングな結末を告げられてしまいました。
その川は川幅は10メートルあるか無いかで、深さもあまりありませんでしたが、橋桁のある辺りは少し進んだだけで急に深くなり、2メートルから3メートル程度にまで深い場所があり、その辺りは頭上を通る橋の影や対岸の木々の枝によって日が遮られている様な場所でした。
仄暗い川底の視界は悪く、その奥に凶暴な河童が潜み此方の様子を窺っているかも知れない、子供心に非常に怖く、暫くはその辺りに行かなかった程でした。
その話を聞いた後怖い物見たさで潜った川の暗い水中がとても印象に残っています。
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