幽霊社員からのコンタクト
投稿者:神助 (16)
短編
2023/01/16
01:01
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そして数日が経ったある日。
朝の朝礼が終わるやいなや、課長が私に話しかけてきました。
「ねえねえ!前に話した毎朝見かけてた黒い影なんだけどさぁ!」
私「ああ、ここ(オフィス)の裏道に出るってやつですか?」
課長「そう、それ!〇〇(私)さんが宿直室から男の人がこっちを見てるって話をした次の日からあの影を見なくなったんだよ!毎日居たのにだよ。何でだと思う?」
私「あ~、もしかしたら課長が毎朝見ていたあの影の宿直室の霊は同一人物で自分の存在を知ってもらいたかったのかもしれませんね」
課長「やっぱりそう思う??」
「みんなに存在を忘れてほしくなかった、自分の話をしても貰えて嬉しかったんじゃないですかね。」
「そっか……。○○君天国に行けるといいなぁ……」
その後、課長と私の目撃談は社内では有名になり誰もが知る話となりました。
理由はどうあれ〇〇さんの死因が自殺な為、しばらくは天国には行けないでしょう。
けれどもこうやって誰かの気に留まる機会が増えて彼も少しは救われたのではないでしょうか?
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