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心霊

神助さんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

幽霊社員からのコンタクト
短編 2023/01/16 01:01 1,949view

私の職場は冠婚葬祭用のギフトを卸している会社です。
ここのオフィスにも時々出るんです。
そう、あちら側の住人が…!

入社して4ヶ月目の頃、私は残業をしながら課長(女性)と世間話をしていました。
ここのオフィスは姉妹会社の葬祭部の方と半分ずつ使用しており、宿直室も完備されている作りになっています。
課長の方を向いて話をすると丁度奥の方にドアが開けっぱなしの宿直室が見えます。
仕事そっちのけで旅行好き同士話が盛り上がる課長と私。
すると視界に何かが入ってきました。
身長175センチくらい、30代後半だろうか?
男性が宿直室の入口から顔だけ出す様なかたちでこちらを見ています。
…と、言うかオフィス全体を見回しています。

見たところ、どこにでも居るビジネスマンといった様なスーツ姿っぽい男性。
気になって話に集中できません。

平静を装いつつもキョロキョロと不振な動きをする私に気づいた課長。
「なになに?何か居た?」と後ろを振り返ります。
「いやー、何か(;’∀’)」言葉を濁す私に課長はこう続けました。
「ここ出るんだよね!オフィスの後ろの道を毎朝通って出勤してるんだけど、その道に必ず黒い人影が居るの!」
私「へー、そうなんですか!」
課長「毎朝だよ、毎朝。しかも位置的に宿直室の丁度裏だわ!」
ン!?ここで私はピンときた。
今宿直室からこちらを見ている人物(幽霊)と課長が毎朝見ている人物。
同一人物なのでは??

「あの、今宿直室から身長175センチ前後の30代後半くらいの人がこっち見てますよ」
すると課長
「え!?マジで!!?それって〇〇君かも……。」
課長には心あたりがあったようで迷わずそう答えました。

続けてこんな話をしてくれました。
「一年くらい前にね、違う営業所にいた〇〇君が自殺したの。首吊りだったんだけど、その時使った台が彼が生前よく座っていたマッサージチェア」
「そのマッサージチェアが今ここのオフィスのあの宿直室にあるのよ」
それだ、だからこっちに出るのかぁ。
課長「そっか……。○○君、何か言いたい事でもあるのかな…」
私「うーん、特に何も言って来ないから分からないですけど、仕事をしている皆の事を見ているような感じはしますね」
「そっか……」
課長がそうつぶやいて、この話はこれで終わりました。

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コメント(1)
  • その方の好物ても供えてあげてください。

    2023/01/16/21:46

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