会心の一撃
投稿者:イエティ (51)
守護霊なのかな、そういった類の話。
俺は幼い時から一切の霊感ってものを持ち合わせておりません。
しかし、ある時から急にパッと霊が見えだしたのです。
悪さされるわけではありませんが、事故の現場などを通りかかると、
亡くなられた状態で徘徊している霊が見えるのです。
今回書かせていただくのは、霊が見えだす1週間ほど前の話です。
大学生だった私はキャンプサークルに所属していました。
遊びでキャンプ、というよりは自然やサバイバルを楽しむ本格的なサークルでした。
男7人、女3人という小さい規模で、月に1回ほど、キャンプを楽しんでおりました。
その日も地方のとある山奥に赴き、2泊3日のキャンプの予定でした。
たまたま都合が付かず、メンバーは野郎ばっかりの3人。
綺麗な沢が流れる河原に、私たちはキャンプを設営しました。
ポリシーは「食材は現地調達、道具は最低限」
山菜やキノコを採取したり、渓流でヤマメを釣ったり、
いつになく食材調達もうまくいき、自然との融和を楽しんでおりました。
キャンプ初日、迎えた夜。
私は一人トイレに起きると、
川から少し離れたところに獣の糞、そして足跡を発見しました。
どう見ても熊のもの。
匂いや焚き火で位置がばれているのは明白です。
しかし、ここは山奥であり、深夜に山を下りることは得策ではない。
私はラジオの音量を大きめにし、眠りにつきました。
翌日、熊が川に沈めていたクーラーボックスを荒らした形跡がありました。
これはまずい、私たちは悩みましたが、命には代えられない。
午前7時ごろ、山を下りる決断をしました。
熊がいちばん怖い(笑)
ジミー君は連れていかなかったんだ?