守護霊のおばあちゃん
投稿者:ミューファ (9)
短編
2022/12/24
19:04
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霊感の強い後輩に「先輩はおばあちゃんが守護霊でついてくれていますね。ピンチに巻き込まれても何とかギリギリで回避できると思います」と言われたことがあります。
確かに、大学入試や就職活動、親の離婚危機も何とかギリギリ最悪の事態を避けてこられたなぁという記憶がありました。
ここからは、私が10年ほど前に経験したお話をさせていただきます。
私は友人と久しぶりに大阪の繁華街で、ランチに行く約束をしました。数年ぶりに会うこととなり、非常に楽しみにしておりました。
私「明日、13時でええやんな?」
友人「ええよ、めっちゃ久しぶりやな!子供も連れておいでや」
私「お、ええの?じゃあ連れて行くわ」
前日にメールでそんなやり取りをし、当日を迎えました。
出発の1時間前に出かける準備をしていると、何やら息子の顔が赤く、熱を測ると38度を超えておりました。
「さっきまで元気やったのに、どのタイミングで熱出すねん…」私は少し残念な気持ちになり、友人に電話を入れました。
結局、また息子の体調が整った後に改めて会おう、ということになりました。
子供を寝かしつけ、テレビを見ていると緊急ニュースが入りました。大阪の繁華街で通り魔事件が発生したのです。
しかも、その場所は友人と待ち合わせの際に通っていたであろう道。
私は言葉を失い、ゾッとしました。
出発の直前に突然息子が発熱したことを考えると、守護霊のおばあちゃんが守ってくれたとしか思えません。
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