短編
2022/11/19
16:26
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某国で、豚の生体実験が成功した。
豚の遺伝子を改変し、内臓の一部を人間と同じものに
作り替える実験だ。
こうしてできた内臓を病気で困っている人に移植することで、
一気にドナー不足を解消できる可能性がある。
科学の発展、医療の発展には多くの犠牲が付きまとうものだ。
この一頭の成功までに、実に数千頭に及ぶ豚が
失敗として廃棄されている。
そのおかげで、今ではもう豚の内臓すべてを人間と同じものに
作り替えることも可能だ。
やがて、目玉も、耳も、鼻も、口も、
そして脳さえも人間と同じ豚が作られることになるだろう。
その時、豚は人語をしゃべれるようになるのだろうか?
不気味な未来はもうすぐそこに来ている。
・・・・・・
「ちわ~食肉処理工場から参りました~」
「あぁ、それじゃ処分用の動物たちは、裏手の倉庫の檻にいるから、
処分よろしく」
「へぃ、ありがとうございやす。これ少ないですが・・・」
「ふふ。まぁ持ちつ持たれつで、今後もよろしく」
・・・・・・
「兄貴ぃ、兄貴ぃ、大丈夫なんすか?
こんな、なんの実験に使ったかわからない
動物の肉なんか食用にして…」
「バカだなぁオマエは。
心配すんな。…これは全部日本行だよ」
「…だけど兄貴ぃ。今の研究所の人、
なんだかブタっぽかったですね。ブヒヒ」
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kamaです。
オチを少し付け加えました。
トンでもないオチですね。
↑だれうま