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呪い・祟り

音松さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

日本人形とクラスメイトの被害
長編 2022/09/18 11:43 4,854view

私は生まれも育ちも埼玉県です。

これからする怖くて不気味なお話は20年程前のことなので、市名を言うのはあえて避けさせていただきます。

これは、私が小学生だった時のお話です。

どちらかというと田舎町のため、場所によっては栄えているが、場所によっては雑木林や田んぼ、畑が広がっている。

ある場所の雑木林には、高さ2m程で幅150㎝程の小さな鳥居があり、鳥居のすぐ後ろには人1人が入れる程度の小さな小屋があった。

ここは車の通りはまあまああり、バスも通っている。
だが、徒歩や自転車はほとんど通らない道。

夜になると街灯は意味をなさない程薄暗い。
大きな木が生い茂っていることにより、日中でも少し薄暗い。

だからこそ、ここの道にはこんな噂があった。

“小屋の前に置かれている日本人形の髪の毛が伸びる”
“鳥居をくぐると不幸なことが起きる”
“夜にあの道を通ると女の人のうめき声が聞こえる”
“人形の数が多かったのに、別の日に見ると人形が全て居なくなっている”

もっと色々な噂があるが、どれも不気味で怖いものばかり。

ある日、学校の授業で午後13時頃にこの近くにある工場で社会科見学をすることに。

この道は通学路にはなっていないため、クラス全員この道を歩いて通るのは初めてだった。

1番最初に鳥居の横を通った男子がこう言った。

「日本人形の髪の毛が切られている!」と。

この一言によりクラスメイトは大騒ぎ。

恐怖のあまり泣き出してしまう子や、叫んでいる子、「誰か切ったんじゃない?」「やっぱりここ呪われてるよ!」そんな様々な声が雑木林に響き渡り、担任の先生は「気にしないで工場に向かいますよ」と言って私たちを落ち着かせた。

社会科見学が終わり、学校へと向かうため来た道を戻る。

またしても1番最初に鳥居の横を通った男子がこう言った。

「ねえ!さっきまでいた髪の毛の短い日本人形が居ないよ!」と。

再びクラスメイトは大騒ぎ。

男子が言った通り、さっきまでいたはずの髪の短い日本人形が本当に居なくなっていた。

これには先生も動揺したようで、「早く学校へ戻りましょう!」と言って私達をその場からすぐに離れさせた。

学校までの道はこの話で持ちきりに。

学校が終わり一旦帰宅をした後、自転車で私を含む何人かのクラスメイトで日本人形が居なくなっていた場所に行ってみることにした。

今思うと子供の好奇心って恐ろしいですよね。
怖いもの知らずというか…。

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