ゲームセンターの怪

霊は賑やかな場所に集まるといいます。

私がゲームセンターでアルバイトをしている時、そういった霊感がある女性がお店にいて霊がいるということを言っていたのですが、私はそういった霊感がないのでにわかには信じがたいもののそういった人外的なものがあるのかもしれない、しかし危害はかけてこないのでその話は聞き流していたのです。

その女の子が少し天然な性格の女性であったのでそういった気持ちがしたのかもしれません。

しかし実際に私が目の当たりするとは思いもしませんでした。

それは閉店作業を私ひとりでしていたときのこと。

普段ならば2人から多いときは3人体制でする閉店作業もその日は一人が病欠で早退したということもあり閉店作業を一人でしました。

実際に2人でしている作業なので倍の時間がかかって思いの外夜が更けてしまい閉店作業が実に1時間もかかってしまったのですが、気がつくと深夜の2時過ぎ、いそいそと帰ろうと私は事務所からいつもの通り道となるゲームセンター内をショートカットして帰ろうとしたのです。

通用口から少し見える位置にあるゲームの場所、閉店作業で必ず消していたはずのその1台がなんとついているのはありませんか。

必ず確認して閉店作業したはずなのについているそのゲーム。

おかしいなと思いそのゲームに近づいていくとなんとパッと電気が切れるのです。

その時にゲームの画面真っ暗なその画面に映し出された私の顔のその横にボーっと白い女性の姿が見え、私はやはりこのゲームセンターには霊がいるのだとその時に実感したのです。

恐ろしくなって走って逃げたその次の日に私はその天然の女性に焦りながら電話をしたのを今でも覚えています。