中古品のリスク
投稿者:ソレイル (10)
まさかとは思いましたが、中古で買った物なので、何かしら曰く付きのものだったのかもしれないと感じました。
そんな事があって、私がイヤーマフを買い換えようと思っていたある日、それまでの違和感が恐怖に変わる決定的な出来事が起きたのです。
私はもうほとんどそのイヤーマフをつけることがなくなっていたのですが、その日はたまたま夜眠る前にイヤーマフをつけて寝ていました。
その明け方頃、私が目を覚ますと、
「ゴボゴボゴボゴボ!ザブッ、ザブッ、ゴボゴボゴボゴボ!バチャン!バチャン!」
両耳から流れ込むように、そのような水音が聴こえてきました。ものすごくはっきりした音でした。
「バチャン、バチャン!ゴボッゴボッ」
まるで誰かが水中で必死に水を掻いているような音。そしてその音に混じって、私の耳に入ってきたのは、
「死にたくない、死にたくない、死にたくない」
という、か細い子供の声でした。
かすれた、どこか涙声のような声でした。
私は悲鳴を上げてイヤーマフを耳から外しました。
イヤーマフを外すと音は聴こえなくなったのですが、それまで聴こえていた不気味な水音と子供の声は、しばらく耳から離れませんでした。
それから私は二度とそのイヤーマフをつけませんでした。
私はすぐにイヤーマフを手放したかったのですが、何か取り憑いているのかもしれないと思うと安易に捨てることもできませんでした。
そこで私は思い切って、イヤーマフの出品者に連絡を取ってみることにしました。
前の持ち主の事情を聞いた上で、イヤーマフを供養するなりしようと思いました。
フリマアプリで出品者と交わしたメッセージの履歴を見返すうちに、ふとその出品者の、他の出品が目に止まりました。
ランドセル、子供服、子供用の靴、おもちゃ、子供用の食器。
私は直感的に、「ああ、遺品整理だったんだな」と悟りました。
メッセージ欄から出品者に訊ねると、思った通りの回答がありました。
「実は先月、7歳の息子を連れて海水浴に行ったのですが、
私が少し目を離した間に、息子は沖に出て溺死してしまいました。
息子の使っていた物を残しておくのが辛くて、こちらで売ってしまおうと思ったのですが、
そちらでもそんな事があったなんて、すみませんでした」
あのイヤーマフの持ち主は7歳の男の子で、水難事故で亡くなっていたそうです。
私はイヤーマフから聴こえた、「助けて」というかすれた声を思い出してゾッとしました。
そして私は出品者の、「そちらでもそんな事があったなんて」という言葉が気になったのですが、
聞いてみたところ、その出品者の他の出品物でも同じように、
「購入してから子供の声が聴こえるようになった」とか、「怪我や身内の不幸が不自然に続いた」ということがあったそうでした。
子供の遺品処分でランドセル売る親…
普通に考えたら子供の遺品を売るとかありえない…売る神経が謎。
無闇に売らないで頂きたいものですね
メルカリは怖いですよね
ラクマかもよ