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呪い・祟り

四川獅門さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

喫茶
短編 2021/02/11 20:00 8,552view
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体験者 高木 里紗 (当時17歳 仮名)

2013年 沖縄県 宮古島市城辺

高木さんの地元には、全国的に有名な心霊スポットがある。ご存知の方も多いだろう。

“世界一怖い喫茶店”

なかなか悪名高い。噂によると行方不明になったオーナーの奥さんが喫茶の2階で首を吊り、それ以降は廃墟となったらしい。
実際に女の霊を見た者や、訪れた者が行方不明になった、正気を失い入院している、といった不吉な噂が数多く存在する。

当時高校2年生だった高木さんは夏休み中に男女4人で例の廃墟へ行くことになった。

「喫茶と言うにはすごく大きな建物で、おまけに別館と本館があるんです。結構床が崩れたりしてて注意して進みました」

4人は肝試しを楽しみ、無事に帰宅した。

「廃墟自体雰囲気はあるけど、これといって変なことも無く家に帰ってきました。なんか、すみません……」

高木さんが家に帰った時、既に深夜の1時くらいだった。
小腹が減った高木さんはサラダを食べようと冷蔵庫からキュウリを取り出して包丁を入れた。トンッ

「えっ!?」

切ったキュウリの断面から、真っ赤な液体が滲んでいる。
ドクドクと滲み出る液体は、やがてまな板から滴り落ちた。

「最初は指でも切ったのかと思ってかなり焦りました。慌てて水道で手をすすぐとどこも怪我してなくて」

まな板を見ると、赤い液体は消えていた。高木さんは気味が悪くなり、キュウリを捨てて寝た。
その夜高木さんは奇妙な夢を見た。

高木さんは海にぷかぷかと浮かんでいる。天気が良くて、とても気持ちがいい。すると、鼻を突く異臭がする。何かが腐った匂い。
慌てて周りを見渡すと、イルカの死骸が無数に自分を取り囲んでいる。

「妙にリアルで、起きたあともはっきり匂いを思い出せました」

翌年、高木さんは深夜番組を見ていた。お笑い芸人のMが例の喫茶に心霊ロケをしに来ている。

「正直、やめた方がいいって思いました。でも気になって最後まで見ちゃいました」

スタジオでロケを振り返るMの話に高木さんは耳を疑った。

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コメント(2)
  • まだお祓い迷ってるって呑気でなんか気が抜けた笑

    2021/02/18/23:53
  • 死亡フラグ立ってますよ。
    って、このコメント読めているのかな。

    2022/03/13/12:27

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