あれはあの世だったのでしょうか…
投稿者:cocoro (16)
なにがどうなっているんだろう?おじいちゃんはどこ?
立てた足をしっかり押さえられて、横たわっている自分が不思議な感じでした。
意識が戻ったときに、反射が起こるらしくしっかり押さえてほしいとお医者さんに言われたとのことでした。
ぼ~っととしている私に、先生が、意識がなくなって倒れたんよ。
どこも打たんようにしっかり支えたけど、痛いところとか、しんどいところない?と聞いてきたので、
はい。おじいちゃんとバスになってたんです。それで降ろしてもらって。おかしいな。。。と私。
すごく長い時間おじいちゃんとドライブしてたんですけど、どれくらいの時間、意識がなかったんですか?
と聞くと、先生は目が点になっていて、びっくりした様子で
そんなに長い時間じゃないよ。何分も経ってないし、数秒の話やで。とやさしく教えてくれました。
えっ…。そんな秒の間にあれだけの時間ドライブができたなんて思いもよりませんでした。
私には、何分も乗っている感じでしたから。何がどうなっているのか、先生もじっとこっちの様子を観察しているようです。
お母さんにおじいちゃんのことを話すと、おじいちゃんが連れて帰ってきてくれたんやな。
おじいちゃんはな、大型バスの免許持ってたんやでと、うれしそうにその時に初めて教えてくれたのでした。おじいちゃんは、苦しんで亡くなったけど、元気そうでした。
あの穏やかな笑顔は今でも忘れられません。いつもそばにいるようです。
私は、思うのです。
あれは、初めて意識がなくなって、この世とあの世の境目に飛ばされてしまった、ちゅうぶらりんの私の魂を天国で見ていたおじいちゃんが助けに来てくれたのだと。
亡くなった近しい仲の良かった人は、あの世からこの世を見ててくれていて、いざというときは助けてくれるのだということをその時、実感しました。
私の誕生日とそのおじいちゃんがなくなった命日とが同じ日なのも、何かの縁を感じました。
面白い、そしていい話だ