邪念返し
投稿者:cocoro (16)
人はみんな、自分以外の人がうまくいっていたら、うらやましいなと思うことがあると思います。
そんな、念(想い)のお話です。
これは、私が大学に通っていたころのお話です。
大学4年生になり、ゼミの友達Eちゃんが、ある日、顔色が悪く、とてもしんどそうにしているのです。
もともと、色白で、よく体調を崩す子だったのですが、Eちゃんの後ろを通るときに、ふと頭をみると、目で見えるくらいの大きさの円形脱毛症ができているのを発見してしまいました。昨日までは気付かなかったので、
『どうしたん?円形脱毛症できてない?昨日までなかったのに。。。』と私。
すると、Eちゃんが、
『なんか、体や背中が重くて、吐き気もするし、しんんどいの。朝起きたら枕に大量の髪の毛が抜けてて。。。ハゲてるでしょ?もう、やだなあ。』
私も当時、ストレスがたまったら、無意識のうちに寝ているときに頭の毛を抜いていて、朝起きた時に、枕が髪の毛だらけになっていてびっくりしたことがよくあったので、心配になって、
『なんかあった?何か悩みでもあるん?』
と聞きました。
Eちゃんは、私が念のようなものをキャッチしやすく、霊現象をよく体験していることを知っていたので、
『誰にもゆわないでね。実はね。。。』と、話し始めました。
Eちゃんは、大学に入ってから、仲良しの4人組で、いつも行動していました。
外から見ても、とても仲の良い美人グループでいつも目立っていて、近寄りがたいオーラがでていました。だから、私は、同じ学科にもかかわらず、いつも遠目で見て、話しかけることはありませんでした。
でも、実は、外からは仲が良かったのですが2年生になるくらいから、Bちゃんに羨ましがられ、嫉まれていたようです。たびたび、寝込むようになり、体もだるく起き上がれなくなり、そんな時、この気功の先生に出会ったようです。
この気功の先生は、整体師でもあったので、からだの疲れと気力を整えてくれる、とてもありがたい先生でした。
この先生が言うには、いつも近くにいる友達の中にEちゃんを羨ましく、嫉んでいる子がいる。それは、すぐに、Eちゃんが気にしてみていると分かってくるからと言われ、注意深く観察していると、Aちゃんであることがピンときたそうです。
EちゃんはAちゃんに、かっこいい彼氏がいていいね、誰もがうらやむ美男美女のカップルだね、Eちゃんは背が高くて髪もキレイで色白の美人だね、服のセンスもよくて頭もいいし、いつも堂々としているから羨ましいと、いつも言われていたそうです。
でも、本人は、いつも強く思っているだけで、生霊となって邪念を飛ばしている自覚が全くなかったのでした。
だから、2年生の時からずっと、この先生の所へ行って、邪念を浄化してもらっているけれど、就職活動で先にEちゃんの内定が決まったころから、急に念が激しくなって、困っていたとのことでした。生霊は相手が死なない限り、ずっと、払っても、浄化して消してあげても、次々と送ってくるのできりがないそうです。
本当に困り果てていました。
実は、私たちは、陰気や邪念、霊体に振り回れて体調を崩すことが多かったので、縁あって同じ気功の先生のもとで、気功を使って陰気や邪念を浄化したり、元あるべき場所へ返す練習をしていました。
そして、私たちの気功の最大の難点は、誰か人のために力を使おうとすると思った以上の力が出せるのですが、自分のために使うと効力が半減してしまうということでした。
先生は、自分に対しても人に対しても同じように使えているようでしたが。私たちが気を開いて、気功が使えるようになって2年。
お互いに自分のために使おうとすると、雑念が入り、どうしても自分の想いが邪魔をして、うまく力が使えなくなりました。
自分以外の人に対しては、純粋にこうしてあげたいという思いしか乗ってこないので、最大限の力が発揮できていました。
そこで、私はこの先生を紹介してもらったお礼も兼ねて、邪念を祓う協力を申し出ました。
ただ単に邪念を浄化するのは面白くないので、数年の屈辱を晴らしてやろうということになり、浄化するのではなく、元あるべき場所に返すという実践の練習代になってもらうことにしました。自覚がないにしても数年間も邪念を出し続け、それを友達関係も続けてあげ、黙って耐えてあげたEちゃんの思いにも報いたくなったのです。
ゼミの研究室で、二人でこっそり、邪念返しに取り掛かりました。
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