呪いの弱体化(※自己責任系)
投稿者:我望 (3)
Cはまるでどこかのインタビュアーよろしく俺達にスマホを向け、今の心境を訊ねる。
廊下を進んで時折部屋を覗き込んではまた先へ進む、この繰り返し中に著しい変化が起きるわけもなく、俺は無の心境に近い事を溜め息まじりに吐き捨てた。
「何も起きねえと流石にテンションあがんねえよな。まあ、起きたら起きたで逃げるけど」
当たり前の事を言うBを他所に、俺はエレベーター前で立ち止まり、ふと後ろを振り向く。
そういえばDの声を暫く聴いていないと思い、気になったのだ。
背後を照らせば、鬱陶しそうに電光を手で払うカメラマンのCと、俺とシンクロするように後ろを見やるBの姿がある。
「Dは?」
「あれ?そういやアイツどこ行った?」
「えー、さっそくアクシデント。Dさんが姿を晦ましました」
院内に入るまでは同行してたように思うが、さほど距離のない廊下を照らしてもDの姿はない。
ビデオ録画中のCは面白がってリポーターのように臨場感を煽るが、俺はDの事が心配になって一旦戻ろうと踵を返す。
その時、ガダン!とエレベーター内から強烈な音が鳴り、俺達は固まった。
大きさ的に病院用ベッドを担ぎこんでも余裕のある幅だが、この閉じられた厳重な扉の奥でいったい何が音を立てる要因となったのだろう。
何か落ちたというにはあまりに短く、家鳴りにしてはあまりに大きい。
まるで誰かが強く叩くか蹴り飛ばしたような、単調な音。
「……電気通ってないんだよな?」
俺は誰に訊ねたわけでもないが言葉に出した後、操作ボタンを無作為に連打する。
当然反応があるわけもなく、ただ電源が遮断されている確認がとれただけだった。
そして、恐る恐るCがエレベーターの扉を力づくでこじ開けようと試みるが、この強固な扉は開くことはない。
「マジでなんの音だったんだろな」
「まあ、何か落ちたとかだろ。それか誰か閉じ込められてたりして」
Cはカメラを扉に向けながら鼻で笑う。
とりあえずここに居てもどうしようもないので、俺はDの捜索を続けるため引き返す事を提案し、三人でよそよそと歩き始める。
何だか先ほどより気温が下がったのかやけに肌寒い。
これが雰囲気に呑まれるという感覚なのだろうと俺は気を引き締めた。
「おーい」
すると、山びこのようにやたら遠く反響するDの声が聞こえた。
声の方角的には俺達が向かっていたエレベーターを過ぎた向こう側、即ち後ろから聞こえたのだ。
「……あいつ先に進んでたのかよ」
Bは珍しくボリュームのないくぐもった声で話す。
俺と同じように心霊現象を信用していないお調子者のBがここまでしおらしくなるのなら、ある意味肝試しは社会の必要悪なのではと、新たな真理を見出した気分になった。
こういうの怖いよーやめろよー😭😭😭
最後ドキッとした
大丈夫とわかってても怖くなるねこういうのは
こういった呪いが伝播していくことで弱まっていくことは実際にあるよ
自己責任系なら先に書いといてくれよ
こえーよ
色々盛りだくさんで面白かった
呪われないよね…?
お呪いします
投稿者さんの名前までも怖い
呪いが拡散って・・・・
ためはち
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ひぃぃぃぃぃ
秀逸!!。
面白かった。ぜひまた投稿してください。
最初から最後まで怖かった.…
わぁぁぁぁぁぁぁ
呪いも大変だな…
ネットの海で自分のことが書かれるのを待って、読んだやつを特定してなんかしなきゃいけないんだから
そりゃ疲れて弱くもなるよな
貞子DXかよ
てか呪いの拡散って一種の犯罪だろ泣
怖くないっていうか怖いところもあったけどなんか最終的に意味がわからなくなってしまって怖くなったって感じ
こええ😱