呪いの弱体化(※自己責任系)
投稿者:我望 (3)
何でもかんでも幽霊のせいにするのは愚鈍な行いだ。
「とりあえず写真撮りまくろうぜ。一枚くらいなんか写れば番組に送って本職に見てもらおうぜ」
「写ったら載せるわ」
BとCはスマホを取り出してはしゃいでいる。
BはSNSが大好きでよく呟いている。
きっと今回の肝試しも面白いネタの為に考案したのだろう。
俺はいつの間にか人気の無い傾斜を登っている事に気づき、やや街並みが下がっていくジェットコースターの感覚を覚えた。
かつては高台に位置し、市内を一望できたであろう土地に佇む病院。
今となっては区画整理や人口推移の影響でその名残は微塵も感じさせない、陰鬱な緑地に囲われただけのただの廃屋となっている。
俺たちは統一性のない砂利が転がる駐車場……といっても舗装されていない雑草が生えている場所に車を停め、ぞろぞろと降りていく。
現役で賑わう他の大病院と比べて一回り以上小さいが、四階建てで大きなそれなりに威厳を保っている立派な病院に見える。
まあ、今の外観はお世辞にも立派とは言えないが、大きさだけは市内に置いても違和感のない建造物だ。
しかし、これまで多くの人間が勝手に踏み入ったのか、空き缶やスナック菓子なんかの人為的なゴミから、スプレーによる落書きが壁際の至るところに見受けられる。
俺は「モラルの低い人間だから神様が神罰を下したのが呪いの正体では?」なんてくだらない事を考えてしまう。
既に開放されている入口にB達が向かっているのを見て、俺も後に続く。
予め準備していた懐中電灯を点けて院内を見渡すと、当然のようにカラースプレーで「呪い殺す」とでかでか書かれていた。
中には卑猥な言葉がぎっしり書き並べられている箇所もあり、俺は別の意味で恐怖を覚える。
「警察はこういうの捕まえろよ」
「いや、俺らも不法侵入だし」
俺は適当にBに相槌するように答え、廊下の奥を照らす。
意外と距離があるのか光は最奥に届かないが、互い違いに開くドアや天井に吊るされた蛍光灯、寿命を終えたように静まる常備灯に役目を果たしていない避難口でお馴染みの走る人間の看板なんかに目を通す。
電気の通っていない病院は思いの外怖い事に気づき、俺はひっそりと悪寒を覚えた。
パシャッ
近場の一室を覗こうとした直前、突然スマホで撮影を始めたBからフラッシュがたかれ、俺のシルエットが前方に出現して吃驚した。
「おまえ今ちょっとビビったろ」
「ビビってないし」
Bが半笑いで俺を揶揄ってくるが、何となく意地になって俺は嘘をついた。
それからBに続き、Cもあちこち撮影し始める。
Bは手あたり次第に写真を撮り、Cはどうやらビデオを回しているようだった。
「じゃあ、探検開始していきますか」
こういうの怖いよーやめろよー😭😭😭
最後ドキッとした
大丈夫とわかってても怖くなるねこういうのは
こういった呪いが伝播していくことで弱まっていくことは実際にあるよ
自己責任系なら先に書いといてくれよ
こえーよ
色々盛りだくさんで面白かった
呪われないよね…?
お呪いします
投稿者さんの名前までも怖い
呪いが拡散って・・・・
ためはち
ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ひぃぃぃぃぃ
秀逸!!。
面白かった。ぜひまた投稿してください。
最初から最後まで怖かった.…
わぁぁぁぁぁぁぁ
呪いも大変だな…
ネットの海で自分のことが書かれるのを待って、読んだやつを特定してなんかしなきゃいけないんだから
そりゃ疲れて弱くもなるよな
貞子DXかよ
てか呪いの拡散って一種の犯罪だろ泣
怖くないっていうか怖いところもあったけどなんか最終的に意味がわからなくなってしまって怖くなったって感じ