いじめの代償
投稿者:ぴ (414)
園子の母に「今度線香をあげにきてね」と言われて、すぐに「行きます」とはどうしても言えませんでした。
私は手紙を読み返せば読み返すほど怖くなってきました。
あまりにもいじめのことがリアルに詳細に語ってあって、まるで私の記憶を隅から隅まで綴っているようだったからです。
そしてふと気が付きました。
私が園子の誕生日にプレゼントした便箋は、同じものを私も持っています。
つまり私もこの手紙を書くことができます。
私は部屋を漁って、昔の便せんを探しあてました。
そこには懐かしい同じ花柄の便せんがありました。
実際に私に手紙を書いた記憶は一切ありません。
でももしかしたら職場でいじめを体験して、過去の罪悪感がフラッシュバッグして罪の意識のあまり無意識にこのような手紙を書いてしまったんじゃないかと思いました。
またもう一つありえるとすれば、園子の母です。
園子の母は私が電話しても、全く動じずに私に娘の辛い過去の話を打ち明けてくれました。
手紙を書いて送ってきたのはもしかしたら園子の母親かもしれません。
この手紙の真相の正しいことは私には分かりません。
ただもう亡くなっている園子には手紙を書くことができないことは確かなのです。
私はこの罪の意識もあり、一時避けていた職場の同僚に思い切って話しかけました。
結局半年もせずに同僚はいじめに耐えかねて仕事を辞めたのですが、私は二度といじめの被害者を出したくはないと職場のいじめに加担することはやめました。
このせいで、今職場でのいじめの標的が私になっています。
毎日いびられ、嫌がらせで辛いです。
でも私は彼女のようにすぐに仕事はやめません。
これも過去のいじめの代償と思って、辛抱強く我慢するつもりです。
園子の辛さはきっとこんなの非じゃなかったと思います。
私は過去いじめに加担しました。
それが園子の心の傷になり、自殺に繋がったのかもしれないと思うと後悔してもしきれません。
二度と同じことがないように、自分を戒めて生きていこうと思います。
手書きなら園子の字か自分か園子のおかあさんかわかりませんか?
あなたのおかあさんとか園子の兄弟姉妹って可能性もありますね。
普通に考えると園子さんのご家族が出したものかもしれませんが、もしかしたらオカルト的な力が働いている可能性も否定できません。
痛みいります
怖いですね。