いじめの代償
投稿者:ぴ (414)
同情するとともに、なんとなく昔のいじめの記憶を思い出し、ついつい心苦しさから優しくしてしまいました。
そのせいでしょうか。
その人と親しげにしているように見えた私に、職場のいじめの主犯が「〇〇さんと仲良くしてるの?」と声をかけてきました。
まさしく、親しくするつもりならあなたも標的にするわよと脅されているような気がしました。
それまで同僚に話しかけられたら、快く話を聞いてあげた私でしたが、また再び過去の悪夢が忍び寄ってきて、つい逃げ出してしまいました。
同僚が話しかけてきても、スンっと無視してしまったのです。
無視したときの同僚の傷ついた顔が園子と被ってしまって、胸が痛くて仕方なかったです。
そうして悩んでいるときに私の自宅のポストにある手紙が届きました。
宛先を見ると、懐かしい宛名が。あの園子から私宛に手紙が送られてきたのです。
正直なんで今さらと思ったし、なんだか読むのが怖くて半日くらい寝かせてしまいました。
そうして夕方に仕事から帰ってきて、思い切って封を開けてみたのですが、そこには長い長い手紙が書いてありました。
便箋8枚使った長文の手紙で、そこにはいじめで辛かった気持ちや主犯格のいじめっ子や裏切った私への恨みの気持ちが書いてありました。
そしてその便せんは懐かしいことに、昔文房具屋さんで私が誕生日プレゼントに渡した花柄の便せんでした。
私も同じ便箋をお揃いで買ったのでよく覚えています。
私に裏切られたときの悲しい気持ちや、学校をやめるときに悔しい気持ちを綴ってあり、いじめの恨みつらみをすべて書いてありました。
私はこれを最後まで読み切るまでに何度も辛くって涙が止まらなかったです。
園子からの手紙には自分の住所が書いてありませんでした。
だから、私は自分で昔の友達や学校の先生を頼りに、やっとのことで園子の家の連絡先を探り当てました。
そしてそこに電話をして衝撃を受けたのです。
なんと園子が亡くなっていることを知りました。
呆然としましたね。
園子はもうこの世にいないと言われ、あまりに驚いてしばらく言葉が出なかったです。
園子の母はたまに家に遊びに行っていた私のことを覚えていたようでした。
だから園子があれからどうなったのかも教えてくれました。
転校した学校でも、またいじめにあったらしいです。
そのいじめの内容はさらに酷いものだったらしく、これが原因である日学校の屋上から飛び降り自殺で命を落としたという話でした。
あまりのことに私は真っ青になって震えが止まらなかったです。
何年も前に既に亡くなっている園子からの手紙が届いたということを、私は園子の母親に言えなかったです。
この恨みを綴った手紙を…私のことを最後まで園子の友達だと思っている園子の母に打ち明けることはできませんでした。
電話を切って、じゃあ一体誰がこの手紙を出したのか、考えても考えても分からなかったです。
手書きなら園子の字か自分か園子のおかあさんかわかりませんか?
あなたのおかあさんとか園子の兄弟姉妹って可能性もありますね。
普通に考えると園子さんのご家族が出したものかもしれませんが、もしかしたらオカルト的な力が働いている可能性も否定できません。
痛みいります
怖いですね。