真夜中の公園で遊ぶたくさんの子どもたち
投稿者:HLY (14)
これは私が小学生くらいの時に体験したお話です。
もう10年も前のことでよく覚えて居ないのですが、その日は何故か両親と妹と、夜遅くに車で出かけました。
母が運転、父が助手席、その後ろに私たち姉妹が乗りました。
何の目的でどこに向かったのかは覚えていませんが、その道中での不思議な出来事です。
家を出て30分ほど車を走らせた頃、大きな公園がありました。夜中にもかかわらずそこには、たくさんの子どもがいて、無我夢中に遊んでいました。
妹も食い入るようにその様子を窓から眺めていました。両親は他愛のない話をしています。私は、これ、親には見えていないんだ…と瞬時に思いました。
こんな時間にこんなにたくさんの子どもが公園にいるなんておかしいのに…と。
そのあと、その先にも遊具の少ない小さめの公園がありました。
その公園のジャングルジムの上で、黄色い靴を履いている足だけが動いていたのです。私はびっくりして、息を止めてしまいました。目を逸らすことも出来ずに凝視してしまいました。
やっぱり親には見えていないようで、全然違う話をしています。やっぱりこれは私たち姉妹にしか見えていないようで、お互いに見合わせて何も言えない様子になりました。
あれはなんだったのか、今でも暗黙の了解で話に出ることはありません。
このことは、話しては行けないという雰囲気だからです。
それほど私たち姉妹にとっては夢のような本当に怖い話でした。
それは間違いなく異世界の子供たちでしょう。