ぺたぺた触る謎の子供の手
投稿者:わかめ (10)
これは数年前、私が体験した話です。
当時、私は第一子を出産したばかりで、実家から母が手伝いには来てくれていたものの、夜中に何度も授乳をしなければならず精神的にも体力的にもかなり限界にありました。
ある日、育児疲れか私は熱を出してしまい伏せっていました。そうしたらぺたぺたと手で顔を触る感触がありました。
最初は母か夫が私を起こそうとしてるのかと思ったのですが、明らかにその「手」が小さいのです。どう考えても感触的にあたっているのは「子供の手」のサイズなのです。
ただ、我が家にいる子供は生まれたばかりの新生児一人で、それにしては少し微妙に大きい気がする。第一まだ首も据わっていない新生児に隣とはいえ別の布団で背を向けて寝ていた私の顔を触るなんて無理な話です。
しんどすぎたので目を開けることができなかったのですが、顔を触っていた手はそのうち体も触り始めました。布団をかぶっているはずなのに、パジャマの上から直接触られているくらいの感触でした。
途中で「これはこの世のものではない」と直感的に思ったのですが、なぜだか怖いという気持ちはありませんでした。「彼」(これも不思議ですがなぜか男の子のものだと思いました)のことは不思議と「どうしてここにきたんだろう?」と受け止めることができました。
目を開けることができてから母にその話をしましたが、誰なんだろう?というのが一番不思議でした。
私には亡くなってしまった子供もいないし、当時住んでた家は建てたばかりの新築、しかもその場所は家が建つ前は工場だったので、土地に縛られてる子とは考えにくかったのです。
母は「もしかしたらふわふわしてる子があんたが必死で赤ちゃんのお世話をしてるのを見て、うらやましくなったんじゃない?」と言いました。
あれから2年以上同じ家にいますが、あれきりあの子とは会っていません。
多分貴女を励ますためだったのかも、私も上の女の子を出産し、その子を連れて帰ったその日、私もクタクタになっていて、このままこの子を育てられるのか、と不安になっていたところ、小柄な高齢者が私の足元に立ち、何を言っていたのか覚えていませんが、私に「大変だろうけど頑張れ」と言うような言葉を頂きました。
その後、私の横に来てそこで又話しをし、それからその高齢者は子供が寝ているとこに行き、ジーと子供を見た後、私のもとに戻ってきて話をし、それから旦那の中へと入っていきました。
その時は金縛りに有っていましたが、特に怖いとも思わずその人と話をしていました。
高齢者が旦那の中に入って消えたときに金縛りも解けた瞬間、子供が大きな声で泣き出しました。
多分子供も金縛りに有っていたと思います。それからか、子供を育てる不安もなくなりました。