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不思議体験

Ashさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

おともだちとかくれんぼ
短編 2021/10/21 20:43 1,117view

それは私が物心つき始めた幼少期の頃です。

私は自宅の2階に行き「かくれんぼ」をよくしました。
ですが、遊び相手は両親でも兄妹でも近所に住んでいる友達でもなく、
私は一人でかくれんぼをしていました。

隠れて、何かのタイミングで隠れるのを止めて、また隠れる。
鬼の居ないかくれんぼを、私は何故かひたすらに行っていました。

そして私自身の記憶では、そのかくれんぼが「楽しかった記憶」として残っております。

ある日、私はいつもの様に2階に行って、かくれんぼを一人でやっていました。

しばらくすると、1階から母親の声が聞こえて、私はかくれんぼをやめ、母親に返事をして、
1階に降りようと階段に向かいました。

そして降りようとした瞬間。

「ドン」

後ろから、何かに押されて、私は階段を転げ落ちました。

私は何が起きたのか分からず、落ちた痛みで只々泣き叫びました。

その声に気付いた母親はすぐに私のところに行き、私の様態を確認しました。
運よく、軽い打撲程度で済んでおり、病院に行く事もありませんでした。

しかし、私は親に運ばれるまでの間、何故か泣きながらずっと2階の方を見ていました。

それからしばらく、私は2階に行くことが怖くなり、そして「かくれんぼ」をする事も無くなりました。

今思うと、何故かくれんぼをしていたのか。
階段から落ちた時、何に押されて落ちたのか。

今の私にはわかりませんが、ふとある言葉を思い出しました。

「イマジナリーフレンド」

子供がある時期に発生する「空想上のお友達」。

私はその子と遊んでいたのではないかと思いました。

じゃあ、階段から突き落としたのは…。

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