おともだちとかくれんぼ
投稿者:Ash (6)
それは私が物心つき始めた幼少期の頃です。
私は自宅の2階に行き「かくれんぼ」をよくしました。
ですが、遊び相手は両親でも兄妹でも近所に住んでいる友達でもなく、
私は一人でかくれんぼをしていました。
隠れて、何かのタイミングで隠れるのを止めて、また隠れる。
鬼の居ないかくれんぼを、私は何故かひたすらに行っていました。
そして私自身の記憶では、そのかくれんぼが「楽しかった記憶」として残っております。
ある日、私はいつもの様に2階に行って、かくれんぼを一人でやっていました。
しばらくすると、1階から母親の声が聞こえて、私はかくれんぼをやめ、母親に返事をして、
1階に降りようと階段に向かいました。
そして降りようとした瞬間。
「ドン」
後ろから、何かに押されて、私は階段を転げ落ちました。
私は何が起きたのか分からず、落ちた痛みで只々泣き叫びました。
その声に気付いた母親はすぐに私のところに行き、私の様態を確認しました。
運よく、軽い打撲程度で済んでおり、病院に行く事もありませんでした。
しかし、私は親に運ばれるまでの間、何故か泣きながらずっと2階の方を見ていました。
それからしばらく、私は2階に行くことが怖くなり、そして「かくれんぼ」をする事も無くなりました。
今思うと、何故かくれんぼをしていたのか。
階段から落ちた時、何に押されて落ちたのか。
今の私にはわかりませんが、ふとある言葉を思い出しました。
「イマジナリーフレンド」
子供がある時期に発生する「空想上のお友達」。
私はその子と遊んでいたのではないかと思いました。
じゃあ、階段から突き落としたのは…。
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