名前を呼ばれたのはどっち…?
投稿者:茶々 (2)
私が高校生の頃…一番多感な年頃だった時の不思議な話。
高校で交換短期留学のためオーストラリアのブリスベンへホームステイをしました。
ホストファミリーとのんびり過ごしていた時…家の横を流れる川の上空にキラキラと光る物体が浮かんでいました。
じっと動かず浮かんだ物体をみて皆大騒ぎ!ホストファミリーのお父さんが地元ラジオのDJですぐさまラジオでその情報を流したくらいプチ騒動に発展。
しばらくしてパッと消えてしまったので結局なんだったのかはわからずじまい。
その日の夜…夢で友達とジェットコースターに乗る夢を見ました。次の日話すとなんと!友達も私とジェットコースターに乗った夢を見ていて、夢で会話した内容も全く同じ!着ていた服も同じ!それぞれの視点で全く同じ夢を見ていたようです。しかも服や会話の内容まで二人とも鮮明に覚えていて、まるで本当に体験したかのように感じていました。そんな不思議な体験をしても友達も私も不思議と怖くなく、逆に仲が深まった感じがして嬉しかったのを覚えています。
日本でそんな夢は今まで見たことがなかったので、オーストラリアの地に何かあるのか…それともその日に見た光る物体の影響なのか…何かが起こっているのは間違いないと感じていました。
そしてホームステイが終わりシドニーへ移動した日。宿泊先のホテルでディナーを食べて次の日の説明を受けていた時のこと…
「◯◯◯…」と地獄の底から聞こえてくるような低い声で名前を呼ばれた気がして思わず立ち上がってしまいました!それと同時に隣に座っていた友達も急に立ち上がったのです!私にビックリしたんでしょう。
その時はあまりの動揺にその話を友達にすることができませんでした…その声は自分が座っていた椅子の下から聞こえてきたから…
就寝前、気持ちが少し落ち着いたのでその友達にさっき立ち上がった理由を話しました。
そうしたらなんと!友達もとても低い声で名前を呼ばれた…それも椅子の下から。
私と友達は名前が一文字違い…なのでお互い自分が呼ばれたと思って恐怖でその場では話せなかったのでした。
その日は泣きながら友達とひとつのベッドで寝ました。
その後は何もなく帰国。ホッとしたのも束の間、友達が真っ青な顔をして私の所へ来ました。
「私のおばさんが亡くなったの。名前を呼ばれたあの日に。名前を呼ばれたのは私だった。」と。
大人になった今でもあの日聞こえた声は忘れられません。
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