田舎から見たら東京は異界のように見えることがある。
巨大なビル群、大量の人々。初めて見る人にとってはとんでもない場所である。
田舎の人から見れば東京は異界のようなもの。東京の人から見たら田舎は未知の場所。
あれは3人の人間を東京へ送った。
1人目は俺の同級生。俺と喧嘩することもあった。高校の時、俺に敵意を見せた後、高校をやめて働きに行くため東京へ向かった。あいつの敵意は「昔へ戻りたかった」ことへの裏返しか。
2人目は母の妹。俺の叔母に当たる。声を聞いただけで胡散臭く会いたくない。結婚しているも夫と不仲で3人の子育てを放棄する。母の故郷から南方に住んでいた。元から東京へ出稼ぎに行きついには夫と離婚し娘を一人連れて東京へ住んでいった。
3人目はデブ女。俺の故郷から8件先の町に住む。虚言癖がひどくとにかく自惚れ屋。他者をとぼすことも辞さない。俺と会い話した。どうも男には甘えて他の女を蹴り落としたいカス。俺が故郷で仕事を得た後、知り合いから東京で水商売をしていると聞いた。
東京は田舎から見たら異界のようなもの。いろんな人、金、欲望、品、縁、生活がある。
東京のよさを知れば、東京から出ることが難しくなり怪談で言う「異界から出れなくなる」ということになる。
あれがやったのかはわからないにしても東京送りは「異界送り」のようなものだ。
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