部屋で読書でもしている人。
1秒前はどこにいたか?
そりゃ部屋に決まってる。
1秒前、部屋はどこにあったか?
同じ町内にあった。
ところがホントは、町も部屋も人も、1秒前には西に500mくらいの所にあった。
瞬間移動か?
そんなんじゃなくて、地球が自転してるから。
なーんだ、そんなことか、と言うなかれ。
自転の速さは、時速約1700km、秒速で約500m。
東京-大阪間に例えると15分かからないくらい。
お気づきだろう、地球は公転もしている。
その速さ、時速約11万km、秒速で約30km。
1秒前にはそんな離れた所にいたことになる。
まぁ、自転なら1日経てば、公転なら1年経てば同じ場所に戻る。
ところが一つ忘れていることがある。
銀河系の中での太陽系の公転だ。ちなみに1周50億年。
その速さは一段と速く、時速約83万km、秒速で約230km。
忙殺されて過ごそうが、ぼへぇっと過ごそうが、1日経てば2000万kmほど移動している。
これを読む1分間にでさえ1.4万kmほど移動したことになる。
この、銀河系の中での移動があるので、宇宙空間の中では、地球が自転しても公転しても実際は二度と同じ場所には戻らない。
それがどうした?
実のところ、そんな大移動をしても、同じ場所に戻らなくても何も問題は起きない。
その大移動を認識することさえ無いし、認識したとしてもやっぱり何の問題も起きない。
ただ、逆にその認識がないままの状態で超高速移動しながら、目の前の現象である日常が坦々と繰り返されている、と思うと微妙に薄ら寒い。
地球がなんだかフワフワしたものになった感覚に陥る。
操縦者のいない宇宙船地球号で、一体どこへ連れて行かれようとしているのだろうか。






















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