これは私が都内でサラリーマンとして働いていた時の話です。
当時の私はサラリーマンとして働く傍らキックボクシングをやっており、何事も熱が入る性格でキックボクシングの大会にも定期的に参加していました。
大会も近いこともあり、毎朝起床後に6キロくらいランニングするのが日課になっていました。
当時は台東区に住んでいたのですが、夏の暑い時期に朝ランニングしているとなんだか挙動のおかしな人がいるのを発見しました。
フラフラしており、目はぎょろつき、職務質問されても文句は言えないのですが、私が走っているコースは有名な風俗街の付近でもありおかしな人は結構いる場所でもあったので正直そんなに気になりませんでした。
走り過ぎてしまえば問題はないのでスルーしてその日はランニングを終えました。
そんな不審人物を見てから数日後にいつものように朝、同じ時間にランニングをしていると電柱の影に男の人が立っていました。(また、変な人がいるなぁ)と思っていると男の人が突然目の前に現れて話しかけてきました。「いつもこの時間帯に走っているんですか?」突然の質問に無視して走りすぎようとすると「警察です。」と手帳を見せてきました。
大変驚き、話を聞くと最近、朝のこの時間帯に男性が硫酸のようなものをかけられて大ケガをしたそうです。しかも犯人は捕まっておらず、捜査中とのこと。怪しい人物を見なかったか?との問いに私は早く帰りたかったので「よく、わかんないですね~」と答えて帰宅しました。
その後、犯人が捕まったという話も聞かず私は走るコースを変更するハメになりました。やはり東京は怖い・・・
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