アルバイト先での恐怖体験
投稿者:徹 (13)
私が実際に体験した恐怖体験なのですが、当時大学生だった私は夏休みに実家の近くにあるリゾート施設のアルバイトをすることになりました。
そこのリゾート施設の宴会場で働くことになったのですが、お客さんは団体さんが多くて料理の片付けなど本当に大変でした。そんなリゾート施設でのアルバイトですが、一緒に働くパートのおばさんや社員さんなどみんな良い人ばかりで肉体労働とたまに酔ったお客さんに絡まれたりして大変な目に遭ったりと決して楽なアルバイトではなかったのですが、人間関係に恵まれたこともあってなんとかやっていくことができました。
勤務にも慣れてきた時にアルバイト施設の裏になにやら石碑のようなものが建っているのを見かけました。色々と良くしてくれた坂上さんという若い社員さんに聞いてみると「記念碑的なものだと思うから気にしなくても良いよ」とのことでその時は特段気にすることはありませんでした。
そんなある日、宴会が終わり団体のお客さんが帰った後の食事の片付けをしていました。食事の片付けで役得なのが、お客さんが体調不良なのか欠席なのか知りませんが美味しい料理をまったく手をつけていないことがあり、高級食品をつまみ食いできるのが最高の職場でした。
片付けをしていると一緒に勤務していたパートのおばさんが非常に気分が悪そうにしていました。かなり悪そうだったのでおばさんに声をかけると「なんだか体調が悪くなってきちゃった・・」とのことで「料理や食器を下げるだけだから後は1人でやるので今日は早退してください!」といって自分ひとりで料理や食器を片付けることにしました。
なにやらおばさんがすごい申し訳なさそうでしたが、社員の坂上さんが付き添ってあげて自分ひとりで片付けをすることになりました。
早退といっても最終の団体さんだったので夜の11時ごろです。片付け自体はやり方もなれたので食器をまとめて下げるだけなので大したことはないのですが、やはり一人だと結構時間がかかります。それでもなんとか少しずつ片付けをしていると妙なことに気が付きました。
視界の隅に浴衣を着た人がチラリと見えた気がしました。広い宴会場なので勘違いかなと思い気にせず食器を方していると右手から「ねぇ」と声をかけられました。お客さんが残っていたのかと思い右手を向いたのですが、誰もいません。
そして勘違いかと思い食器片付け始めると今度は左手から同じ声で「ねぇ・・」と聞こえました。本当にゾッとしました。右手から左手に動いたとすると走っても早すぎます・・・固まっていると今度は真後ろから「フフフ」と笑い声が聞こえました。恐ろしくなり食器を放り投げ逃走しました。ダッシュで休憩所に行き半泣きでいるとパートのおばさんがおり「やっぱり変な目にあった?」と聞いてきました。
おばさんに説明するとおばさんは古参なので色々知っておりなんでも施設の宴会場は昔から怪奇現象がたびたび起こるようで以前お祓いをして石碑まで立てたそうです。あの石碑は記念碑じゃなかったのかい・・・幽霊を信じるようになった出来事です。
同じような体験あります。怖かった。