「いたいっ!」
その日、僕と年の離れた幼い妹は家から少し離れた池へと散歩していた。途中までは楽しげに話しながら歩いていたのだが、妹が段差に躓(つまず)いて膝を怪我をしてしまった。生憎(あいにく)絆創膏を所持しておらず、僕は怪我を負った妹をおぶって歩き始めた。妹は怪我をしているにも関わらず「池を見たい」と言うので、少しだけ池を見てから帰る事にした。
だが、池に近付くほど異変が現れた。おぶっている妹が僕の首に手を回してきたのだ。そしてどんどん首を手で圧迫してくる。それはまるで子供とは思えない力だった。僕は遂(つい)に息が出来なくなって妹を振り払った。すると妹は気を失い、地面に倒れ込んだ。
その後妹をなんとか家まで連れ帰って寝かせると、一時間後くらいに何事も無かったかのように目を覚ました。病院にも連れて行ったが何も異常は無かった。
一年後、妹はあの池で溺れて死んだ。その際にもう一人池から遺体が発見されたのだが、その子は妹と同い年の女の子で転んで池に転落したようだった。
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