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不思議体験

あああさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

夢
短編 2025/12/26 13:50 154view

毎晩、同じ風景が視界に広がる。

木造の校舎。グランドはやや小さく、建物は三階建て。時々真っ黒に錯覚することがあるが、濃い茶色の外壁だ。

これだけ長く見続けると、夢を夢と自覚できるようになる。

しかし私は、決まってこう考える。

やっぱ、もう行きたくないな。
学校。

そうして振り返り、歩き出す。
校門を通り過ぎたところで、視界が途切れる。

そして今、また朝を迎えていた。

「…気味悪いなぁ」

特に何か起きる訳でもないが、間違いなくおかしく、気持ち悪さがあった。ただの夢では無いというのを、身体は感じていたが深く知りたくはなかった。

しかしある日。

同じように夢を見たのだが、建物を前にして思うことに変化が生じていた。

たまには行こうかな。学校。

校舎に向かって歩き出す。
近づけば近づくほど、覆いかぶさってきそうな建物を見て、その大きさに肌が震えた。

昇降口に並ぶ下駄箱は、何故か黒く汚れていた。

いつも通り自分の靴と上履きを交換する。

私以外に登校してきてる人は誰もいない。他に上履きは無いし、物音も人影もなかった。

段差を一段登り、まず昇降口はクリアした。

ふと視線を横に向けると、下駄箱に隣接して正方形の柱が床から天井に伸びていた。

柱に飾られている絵画には、証明写真のように女性が描かれていた。

※この時、絵画の女性は笑っています。

昇降口からすぐ正面に見える階段まで歩き、二階、三階へとそのまま登る。

登り終えて角を左に曲がると、廊下が伸びていて、左側に窓、右側に教室が並んでいた。

私の教室は前から2番目。

ドアをくぐり、教室に入る。

そのまま自分の席に着いた。

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