誰もいない、教材も無い。何もすることなんてなかった。
我慢できなくなった私は背で椅子を後ろに突き放しながら立ち上がる。
来た道を戻ると、階段があったはずの場所は既に塞がっていた。
特に思うこともなく、廊下へと戻る。
※この時、絵画の女性は笑っています。
廊下の窓から外を覗く。下には空、いや、奈落?が続いていた。
仕方がなく、教室に戻る。
※この時、絵画の女性は笑っています。
突然、校内に電子音が響いた。
ぴーんぽーんぱーんぽーん
「こ….に…てか……して….す…!!!
きょ..じ…って….ちに….て….さい…!!!」
なにやら慌てている声だが、掠れていて何が何だか全くわからなかった。
※この時、絵画の女性は笑っています。
ふと、教卓の上に出席帳があるのを発見する。
開いてみると灰がこぼれ落ち、紙も真っ黒だった。
どこからか煙が漂う。
臭い。
…焦げた臭い。
ぴーんぽーんぱーんぽーん
「校舎二階にて火災が発生しています!!教員の指示に従ってただちに避難してください!!」
そんな…
■、さっきトイレに…
助けないと…
教室から飛び出て、階段を駆け下りる。
トイレ横の教室から黒い煙が流れ出ていた。
そしてその前には…
「■っ!!」
助けようとするも、煙と炎に立ち塞がれる。
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