荒神の復活
投稿者:あまね (9)
うちの地元のとても寂れた神社の由来を調べた時の話。
私はそういった伝承などの民俗学的なものが好きで、気になるものがあれば郷土資料を読み漁ったり、お年寄りへの聞き取りをしたり、実際に現場に行って観察してみたりする趣味がある。
これは一番家から近い神社でありながら、自分の家だけでなく近隣の家もあまり参拝せず、わざわざその次に近い神社にこぞって行くのを不思議に思い調べてみたものだ。
まず由来としては『荒神信仰で、海から流れ着いたよくないものを、5つのお堂を建て1つずつ分けて保管することで災厄を防いでいる』らしい。
しかし現在その神社には3つのお堂しか無い上に、そのうちの1つも老朽化により取り壊しの予定が立っている。
まず最初のお堂が取り壊されたのが1990年代。その頃うちの地域は公営住宅を一箇所にまとめた団地を作り、そこからじわじわと治安が悪化したようだ。反社、薬物、暴行などが横行した。その頃はまだ神社の氏子は多かったらしい。
次のお堂が取り壊されたのが2000年代。その頃うちの地域は獣害や自然災害に見舞われて忙しい時期だった。この時期から氏子が減り、神社の池に大量にいた亀も姿を消したという。
今回のお堂の取り壊しは2025年夏を予定しているらしい。
偶然かもしれないがまた何か良くないことが起きるのではないか、このままお堂が取り壊され続け御神体が1箇所に集まった場合もっと危険なことが起きるのではないかと少し胸騒ぎがする。
コワサナイホウガイイ( ゚д゚)