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ヒトコワ

rarkさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

黒い封筒
短編 2024/01/01 23:56 2,293view
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僕のおじさんは手紙をとにかく嫌っていて、暑中見舞いなんかもよこさなくていい。と、
とにかく文通嫌い。
気になった僕は、1度だけおじさんに尋ねたことがあったんです。

「なぁ。なんでおじさんは手紙嫌いなん?」

おじさんは少し戸惑ったあげく、「まぁええか」
といい、タバコに火をつける。

おじさん「俺が昔の頃な。当時はフィリピンにいたんだが、金に困ってたから、先輩に仕事紹介して貰ったんだよ。」

僕「どんな?」

おじさん「郵便配達だ。だが普通の配達じゃない。俺が運ぶのは、決まって真っ黒な封筒で、仕事がある日はある場所に呼ばれ、黒スーツのやつに配達先と車のキーを渡される。
んで、その封筒を届けて車を返しに行き、ピン札5枚程の金額を受け取る。まぁ、明らかにあっち系の仕事だな。で、その時黒スーツの男に決まって言われるのは、「絶対に封筒を開けるな」ってことだ。」

僕「開けたん?」

おじさん「まぁな。」

おじさんの話を簡単に言うと、その日もおじさんは、黒い封筒を受け取り、車を走らせていました。ですが、渋滞に巻き込ま、むしゃくしゃしていた時、助手席に置いてあった黒い封筒が目に入ったそうです。
(結局なんなんだ?)そんな些細な好奇心がおじさんを襲います。

おじさんは封を開け、中を除く。

……何も無い。からの封筒を除きながら首を傾げる。

(?何も入ってないのか?)
その時。おじさんの視点がグァンと揺れる。
(まさか!?)おじさんは車のドアをあけ、歩道に転がり落ちる。ゲホッ!ゲホッ!!口からは血が滴り落ちている。
平衡感覚を失い、意識が朦朧とする中、街の人に病院まで連れていってもらったそうです。そこからはこっそり車を帰し、おじさんは早々に日本に帰ったそうです。
おじさん「まぁ、組織間同士のウイルステロかなんかなんだろう。」
「俺はそれすら知らず、封筒を運んでたってわけ。まぁ、そんだけだ。それ以来か。手紙が嫌いなったのは。」

おじさんは、タバコの火を消す。

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関連タグ: #タバコ#手紙#病院
コメント(1)
  • マジでやばい闇バイトですね。

    2024/01/04/03:01

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