富士の樹海で体験した心霊現象

今から10年ほど前の夏、僕は友人と2人で富士の樹海へ遊びに行きました。
目的は、もちろん自殺の名所という事で怖いもの見たさです。
ただ行くだけでは、物足りないのでテントを持って1泊する事に。

ある休日、僕と友人は、車で高速道路を使い3時間ほどかけて富士の樹海へ行きました。
初めて行く場所の、その凄い広さに驚いた2人。
一面に草木が生い茂る山で不気味な雰囲気が漂っていたものです。

僕と友人は、樹海の中へ一歩一歩入って行きました。
そして、夜まで時間があるので少し探索をする事に。
樹海の中は、いろいろな物が散乱していて気になる物もあります。

ビンがあり、よく見ると睡眠薬の入れ物でした。

また、人間の骨のような白い物も見つけます。
自殺した人の骨と思われ、近くには汚れた衣服もあります。

時間は過ぎ、夜の7時ぐらいになり僕と友人は、テントを張ります。
食事は、パンとジュースで済ましテント内で寝転んで過ごした2人。
そして、夜が10時ぐらいになったので2人は寝る事にしました。

すると、外からテントを叩く音がして来ます。

「バンバン　バンバン」

僕と友人は、音で気づき入り口から外を見ます。
しかし、外には誰もいなく辺りは真っ暗です。

「鳥かなんかが当たって来たかな？」

と、2人で話し再び寝る事にしたものです。
少し経つと、またテントの外からバンバンと叩く音がして来ました。
また、2人で外を覗くと、やっぱり誰もいません。

「なんか怖いな。自殺者のいたずらかな？」

少しずつ僕と友人は、怖さを感じました。
外を気にしながらなんとか寝る事にした2人ですが、
今度はさらに不思議な出来事が起こります。

テントの外から、人が歩く足音が聞こえて来ました。

「ザクッ　ザクッ」

足音は、近くから聞こえて来てテントの前に人がいる気配です。
そして、テントをバシバシと叩いて来ました。
僕と友人は、恐る恐る入り口から外を覗きました。