ひと夏の火遊び
投稿者:とくのしん (65)
私はミキ、ミホという大親友がいる。小学校からの付き合いで住んでいる場所も近くて、おまけに名前も似ていることからすぐに仲良くなった。中学にあがっても仲の良さは変わらない。四六時中一緒にいるため、周囲からはベストカップルと呼ばれたりするくらいだった。そんな私たちも中学校三年になり、思春期!青春!真っ只中!これから語るのは、そんな少し背伸びをしたくなる年頃に迎えた中学校最後の夏休みの恐怖体験。
夏休みの登校日、久々に顔を合わせるクラスメイトとくだらない話で盛り上がっていたときのこと。
「知ってる?メグちゃん彼氏できたんだって」
どうやら渦中の人物が地元の夏祭りで、年上の男と二人で歩いているのを同級生が目撃したらしい。メグミは学年でも五本の指に入る人気女子の一人。素行にやや問題はあるが、男子にはかなり人気があった。
「メグちゃん彼氏できたの?」
「違う違う。一緒にいたのお兄ちゃんの友達だから」
メグミの周りではその話で持ち切りである。メグミはそれとなく否定はしていたが、表情は満面の笑みがこぼれており、その様子から彼氏ができたのは誰の目から見ても明らか。私もミホも平々凡々な夏休みを過ごしていただけに、メグミの彼氏騒動は刺激的だった。
「いいなぁ。メグちゃんモテるもんねぇ」
「あたしも彼氏欲しい」
「かっこよくて優しい人がいい」
お互いまだ見ぬ恋人に夢を膨らませながら、ミホはいつものように私の家へと立ち寄る。ひと夏のアバンチュール(死語)を体験したいと、帰宅後もそんな話で盛り上がり、私はジュースを取ってくると席を立った。冷蔵庫からジュースを二本取って階段を上っていく途中で、私はあることを思いついた。部屋を覗くとミホが”なかよし”を読んでいる。「ミホ」と一言声をかけると私へと視線を移す。
「じゃじゃじゃじゃあ~ん」
私は後ろ手に隠していたHな本を得意げに見せつけた。ジュースを取りに行きながら、二つ年上の兄の部屋から持ってきたのだ。
「やだーミキちゃん!」
「えへへ、ミホちゃんだって興味あるでしょこういうの!」
イヤイヤキャーキャー言いながらも私たちはHな本を見て大はしゃぎ。すると背表紙から一枚の広告がヒラヒラと舞い落ちた。拾い上げるとそれは地元のテレクラのチラシだった。
携帯電話が普及した現在、出会いはアプリやSNSなど多種多様にあるが、私が学生の頃はテレクラが一つの出会いのツールだった。悪い先輩がテレクラで援助交際をやっているとかそういう噂は聞いたことがあったけど、私には遠い世界の話のように思っていた。
私とミホはそのチラシを手に取ってしばらく眺める。
「ミキちゃんのお兄さん、テレクラやってるの?」
「わかんない。お兄ちゃん、バカだからやってるかも」
「あははwミキちゃんこういうのやったことある?」
「ないよ!あるわけないじゃん!」
「それじゃあさ、やってみない?」
ミホはニヤっと笑いながら問いかけてきた。どちらかというと優等生のミホは、私に引っ張られ気味なところがある。それだけにミホからのこのような提案に少し驚いた。
「でもさミホ、実際知らない人に会うの怖いよね」
「そこで考えたんだけど・・・」
ミホの提案はこうだ。
「実際に会うのは怖いじゃん。だからさ、どんな男の人が現れるか確かめてみない?」
「あ、な~るほど!どんな人が来るか興味ある!それでかっこいい人が来たら・・・?」
「やだ~ミキちゃん!欲張りさんなんだから(笑)」
上記が事実であるならば、届いた封筒と一緒に警察に行くべきだと思いますよ。
街中の防犯カメラ、指紋等から犯人が見つかるかも知れません。
いつ訪れるかも分からない恐怖に震えるより建設的だと思います。
ご友人も報われると思います。
そうです。
警察に行くべきです。
知ってる人だなんて・・・
ためはち
実際、教師の犯罪って後を絶たないよね
こんな感じオチ、どっかで見たことあるね
部屋に変なのが出てきて、呪われる話
怖い…
実話かどうかわかりませんが現実にありそうな話でゾワッとしました