事故への警告だった…?!一族に伝わる予知能力
投稿者:トキオ (5)
短編
2022/02/23
07:53
1,061view
小さい頃から私は、ある夢を繰り返し見ていました。
デパートの屋上駐車場、昼間、無人で、1台の車も停まっていない中を歩くという夢。季節は夏なのか暑くて、エスカレーターが設置された小部屋に駆け込みました。階下へ向かおうとしますが、その瞬間「危ないよぉ」と子どもの声で言われるのです。
夢はそこで終わります。実に不思議な夢です。
ある夏の日、私はデパートに買い出しに行きました。下の駐車場は満車で、やむなく屋上に。降りるなり暑さで汗が吹き出します。
涼みたくて、エスカレーターの設置されている小部屋に駆け込みました。
エスカレーターに乗ろうとした瞬間……「危ないよぉ」の声。思わず足が止まりました。
買い物客は私を追い越して続々とエスカレーターに向かいます。
その後、悲鳴が響き渡りました。事故が起きたのです。怪我人が数人ほど出ました。
声がなければ、私も巻き込まれていたことでしょう。
以来、例の夢は見ていませんが、祖父に話を聞いたところ、昔似たような夢を見ていたとか。夢で祖父が川に入ろうとすると「危ないよぉ」と言われ、夢はそこで終わる。
そして、川の事故を目の当たりにしてから見なくなったとか。
この夢は我が家特有の、予知夢だったのかもしれません。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。