野営キャンプでの怖い話
投稿者:ほうとう男 (8)
都内在住の40代男性です、2020年10月の出来事です、
私の趣味はソロキャンプなのですが、当時新型コロナウイルスの影響もありキャンプ場を利用してのキャンプは感染予防対策として止めておこうと考え、野営キャンプをする事にしました、
野営キャンプとは要するにキャンプがしやすいようにトイレや洗い場やシャワー室等は一切無い管理されていない普通の山や森の中で行うキャンプの事です、
野営キャンプはこれまでにも何度か経験はあったので目的地を決めて早速キャンプ道具を準備し週末に山梨県にあるとある山へ向かいました、
現地に到着したのは午後13時過ぎでしたが、山奥で木が立ち並ぶ場所で多少薄暗い場所でした、
しかしテント設営場所に選んだところは目の前に道志川という川が流れており雰囲気は良く気持ちの良い場所でした、
テントを張り焚き火を始めてコーヒーを入れて一服して一息ついたところで夕飯の下ごしらえを始めました、
時間はまだ昼過ぎでしたが早めに下ごしらえして準備しておくと夕飯時にパッと手際良く調理出来るので良いのです、
そうこうしているうちに時間は午後17時くらいになり辺りも薄暗くなって来ました、
私は缶ビールを飲みながらリラックスチェアに座りのんびりと好きな音楽を聴きながら過ごしていました、
その後夕飯を作り出し午後20時くらいまで食事とお酒を楽しんでいましたが、急に異常な寒気に襲われました、
季節的に夜は冷えるのですが、それとは違う寒気でした、
時計を見ると時間は午後21時近くになっており私はそろそろテントに入ってゆっくりして寝ちゃうかと焚き火を消してテントに入りました、
しかしです···テントに入り気づいたのですが、テントの床がなぜかビチョビチョに濡れていました、
結露等のレベルではなく、普通に水が撒かれたかのように床から寝袋までビチョビチョになっていたのです、
私は何で?と思いながらも一度テントを出ました、
その時です!
テントを出ると目の前の道志川にポツンと人影のような姿が立っていました、
私はその瞬間急に金縛りみたいな状態になり身体が全く動かなくなってしまいました、
呼吸は出来て目だけは動かせる状態でテントを出たところで直立不動状態で私道志川にポツンと立つ人影を見ていました、
心の中でヤバいと感じながらも身体は一切動かず、どうしよう···と焦っていると徐々に道志川に立っていた人影が私の元へ近づいて来ました、
そしてその人影が私の1メートル手間に来てやっと姿がハッキリと分かりました、
その人影は白い着物姿の女性で、髪の毛は黒髪のロングヘアで顔は口元しか見えませんでした、
しかし女性は私にどんどん近づいて来て私の耳元でた・す・け・てと言い、スッと消えてしまいました、
その瞬間私は金縛りが解けて急に異常な恐怖に襲われ飲酒していたにも関わらず車に乗り込みその場から逃げ出しました、
しかしパッとルームミラーで後方を確認すると先ほどの女性が走って追いかけて来ました···
私はパニック状態となりハンドルを切り損ね山道の道路脇にタイヤを脱輪させてしまいました、
その瞬間女性が運転席側のドアに張りついて来て助けてー!!どうして助けてくれないんだー!!と叫びながら窓をバンバン叩いて来ました、
その瞬間私はなぜか気を失ってしまいました、
パッと目を覚ましたのは翌日の早朝でコンコンコン!と窓を叩かれる音で目を覚ましました、
窓を叩いていたのは地元の方で山の1角で農家をしている方でした、
助けてやればよかったのに。
どう助けるのかは、わからないけど。
飲酒運転ダメ!
怖い話だと思います。
こんな怖い思いしたら、キャンプは無理ですね。