高崎のビジネスホテルにて

2022年5月下旬頃に仕事の都合で群馬県の高崎駅付近にあるビジネスホテルに宿泊しました。チェックインする前に高崎駅周辺にある飲食店で夕飯を食べて軽くお酒を飲んでからホテルヘチェックインし、3畳程度の部屋へ案内されました。

しかしです···部屋に入った途端なぜか全身に鳥肌がバババッと立ち背筋がひんやりしました。

私\は風邪でもひいてしまったのかな？と軽く考えていたのでシャワーを浴びて早めに就寝する事にしました。

しかし布団に入っても鳥肌は収まらず寒気も一向に改善しません。室内の気温は寒くはなかったのですが、暖房をつけて眠る事にしました。

夜の23時を少し過ぎた頃に眠りについたのですがドア辺りからザッ！ザッ！ザッ！という奇妙な音に気づきフッと目が覚めました。

真っ暗な室内で私は布団に横になりながら目だけを開けて何の音？と思いながらゆっくりと身体を起こしました。

室内の灯りをつけて音が鳴るドアのほうを見るとナント！足踏みをしている一人の兵隊のような男性がいました···、私は思わずウワッ！という大きな叫び声を出してしまいましたが、足踏みをしている兵隊らしき格好の男性は、私に背を向けてドアのほうを見ながら足踏みをし続けていました。

私は恐怖のあまり身体が硬直してしまい、逃げたくともドアの目の前に男性がいるので逃げる事も出来ず、ただただ布団の上にいるしかありませんでした。

何分程度経過したかは覚えていませんが、その後男性はスーッとドアをすり抜けるかのように消えてしまい、その瞬間私は霊だと確信しました。

幸い私の身には何の異常もありませんでしたが、見たところ、男性は間違いなく日本兵の格好をしていたので戦時中の兵隊の霊が何かしらの理由で宿泊していたビジネスホテルの部屋に現れたのだと思いました。

ちなみに、部屋に備え付けられたミニ冷蔵庫や鏡の裏等を確認しましたが、御札などは貼っていませんでした。一体あの兵隊の霊は何で現れたのだろうかと正直今でも気になっています。

幽霊というものをハッキリと見ましたが、今思うと怪奇現象が発生する前というのは本当に鳥肌が立ったり寒気を感じるんだなと素直に思いました。