執拗につけてくる見知らぬおじさん
投稿者:音松 (11)
これは、私が高校3年生の時のお話です。
市内の高校に通っていた私は自宅から最寄り駅までは自転車で、最寄駅から学校まではバスで通学していた。
そんなある日、いつものように友達と下校して最寄り駅で解散。
最寄駅から自宅まで自転車で約15分。
この日はアルバイトがお休みだったためゆっくりと自宅に向かった。
自転車を漕ぎ始めてから約5分が経過した頃、私が自転車を漕ぐペースと同じ位のスピードで1台の車がゆっくりと近くを走行していた。
「まあ大きな道じゃないし歩行者とかも居るし危ないからそういう人も居るよね」と思ってそれほど気にはしなかった。
それから2分程が経過して私は左折した。
私が自転車を漕ぐペースと同じくらいのスピードで走行していた車も左折してきた。
「もしかして後を付けられている!?」私はそう確信した。
なぜなら私が左折した道は一方通行で、車は入ってこれない道だから。
怖さのあまり頭の中は「やばい。どうしよ」の無限ループ。
どうすることもできず私は必死に自転車を漕いだ。
それでもついてくる。
チラッと運転席を見ると見知らぬおじさん…。
余計に恐怖を感じた。
このまま家に帰るわけにはいかないと思った私は遠回りをするために必死に自転車を漕ぎ続けた。
漕いでも漕いでもおじさんはついてくる。
そして何か言っている。
怖さのあまりどんなに耳を澄ましてもおじさんがなんて言っているのか分からない。
自転車を漕ぎ始めて体感3分。
一戸建ての庭におじさんとおばさんが居るのを発見し、私は助けを求めました。
私「すみません、知らないおじさんに車で後を付けられていて…」
おばさん「あら!もしかしてあの車?」
私「そうです」
おじさん「どっか行くまでこの庭に居て良いよ」
安心してなのか私はなぜか涙が溢れて止まらなかった。
当時別の高校に彼氏が居た私はすぐに電話をした。
私「変なおじさんにずっと後つけられてる」
彼氏「え!?今どこ?」
私「分かんない。自転車で逃げまくって庭に居たおじさんとおばさんに助けを求めたから」
彼氏「とりあえず今からそっち向かうよ」
私「でも場所が…」
彼氏「周りに何がある?」
私「私の家の方、後は裏道で周りは家しかない」
彼氏「OK!今電車だから一旦家に帰って原付で行くから音が聞こえたら電話して!」
私「分かった」
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