亡くなった方からの電話

これは、私の父が体験した実際の話です。

ある日、父は外回りのためオフィスを不在にしておりました。
外回りから会社に戻ると、事務員の女性の方から、
「取引先の〇〇さんから連絡がありました。折り返しご連絡をお願いします。」
と言われたそうです。

その時、その取引先の方とはやりとりをするような要件がなかった為、少し不思議に感じたそうです。
また、プライベートでの深い関係はなく、時折やりとりするくらいの顔馴染みの方だったそうです。

父はその取引先の方に折り返し電話を入れました。
電話に出た方に〇〇さんから連絡をいただいたことを伝えると、

「〇〇さんはつい最近亡くなられました。何かの間違えではないか。」という返事が返ってきたそうです。

そんなはずはないと、電話のやりとりした社内の事務員の女性に確認すると、
「確かに取引先の〇〇さんからでした。」とのことだったそうです。

取引先の方にも連絡があったことを伝え、他の社内のスタッフにも確認をしてもらうと、父宛に連絡を入れたスタッフはいなかったということでした。
では、亡くなった方が父に電話を入れてきたとういことなのでしょうか。
不思議な体験に父はゾッとしたそうです。

後日、父が聞いた話では、その亡くなられた方は持病で亡くなられたわけではなく、急死に近い亡くなられかただったそうです。
まだ年齢も若くこの世に未練があり父に何か伝えたいことがあったのでしょうか。
不思議でゾッとする話でした。