高速バスで出会った不思議なおばあさん
投稿者:イラル (8)
おばあさんは続けて、会いたかった…どうしてこんなことに…
私はどうしていいかわかりませんでした。
しばらくすると、継ぎで停まる方はボタンを押してくださいとアナウンスが流れおばあさんはボタンを押しました。
にっこりして私を見て、お嬢ちゃんありがとね話ができてよかったよと言いました。
こちらこそありがとうございましたと私は答えました。
するとおばあさんは財布から何かを取り出し、私に渡してくれました。それは…お金でした。
9000円でした。
いいですそんな!私は戸惑い断りましたが
おばあさんは、受け取って、渡せなかったから…と言いバスを降りていきました。
私はどうすることもできず、そのお金を握りしめていました。
発車したバスからおばあさんを探しましたが…
何故か降りて間もないはずのおばあさんの姿はバス停にもどこにもありませんでした…
あれ?おばあさんは?
辺りを見回してもどこにもいません
頭が真っ白になったまま目的地に着き祖母と会えました。
祖母と過ごし自分の家に帰り、私は母にそのことを話しました。
母は、不思議だねと言っていました。
あれから20年以上…そのおばあさんに貰った9000円は今も持っています。
今考えられることは、もしかしたらお孫さんに会いに行く途中不慮の事故によって会いにいけなかったのかと…
そして、たまたま乗っていた私をお孫さんと重ね合わせて渡せなかったお金を渡してくれたのかと…
何故9000円だったのかは未だにわかりませんがこの出来事で、おばあさんの気持ちが少しでも楽になれていれば幸いです。
とても不思議な体験でした。
お孫さんが欲しがっていた物が8980円だとかそういった感じなのでしょうかね。