恐ろしすぎる「よくあること」
投稿者:陶芸参謀 (37)
私の友人Sから聞いた話です。
Sはとあるクリエイティブ職についていて、自宅で仕事をしていました。
ある日、同業者の知り合いOから「仕事を手伝ってほしい」といわれ、すぐにOの自宅へ向かいました。
仕事の締切がせまっていて修羅場状態だったらしいです。
Sはお菓子やジュースを差し入れ、Oと談笑をしながら楽しく仕事を手伝っていました。
好きな映画や音楽、お笑い芸人や嫌いな芸能人の話などで盛り上がっていたのですが、S君はとつぜん何か異変を感じました。
「ズシン……」
という重みを感じたと言っていました。
部屋の照明が一瞬暗くなり、重圧がかかりはじめ、何ごとだ…?と思うと同時に、O君の携帯電話が鳴りはじめました。
ピリリリリ……ピリリリリリ……
「はい、Oですけど」
電話に出たO君は表情を何ひとつ変えずに誰かと話していました。
よく聞いていると、どうやらOくんは警察と話をしている様子でした。
「あーそうっすかー。なるほどー。わっかりましたー」
電話が終わったO君に、Sはどうしたのかと尋ねました。
するとO君は、
「ああ、僕の知り合いの人がデパートのトイレで首吊って死んだって警察から連絡がきた」
というのです。
どうやらその自殺した人の携帯電話に、O君の名前と電話番号が連絡先登録されていたらしいのです。
しかもO君一人だけしか登録されていなかったそうです。
そこで警察から電話が来て、事情を聞かれていたとのことでした。
S君は先程の部屋の重圧の話と、その電話のタイミングの重なりについて話し、何かやばいのではないか?とO君に問いました。
するとO君は
「ああ、よくあることだから」
と真顔で答えて仕事を再開したそうです。
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